人間も動物も小さい時は"可愛いいね"と言われるのは定説。
特に動物は"ぬいぐるみのようね"と表現される事が多い。その通り、白浜アドベンチャーワールドの白熊の赤ちゃん、トラの赤ちゃん、それにいつ見てもパンダは最高!みんなあっと言う間に大きくなってしまうかと思うと一抹の寂しさを感じます。双子で人気を呼んだパンダはすっかり大きくなって、木登りをしていました。なんか親の様な気持ちでそのお尻を押してやりたくなりました。再び会う事ができて、また幸せを感じました。
子どもたちにとって円月島や南方熊楠などには関心がない。
親からみてちょっと教育的要素も旅行に取り入れてみなければ旅費の無駄使いとばかり、白浜エネルギーランドに連れていく。
自然エネルギーの必要とする新しい都市建設展示と人間の感覚の不思議さを訴える装置があちこちに仕掛けられています。例えば床が15度くらいにたてられた建物の中では想像以上に立っておれません。
先日の韓国の船沈没事件や日本各地に起こった地震でも同じことが起こったでしょうが、床の不都合が死に至るであろうと簡単に想像できます。前回来た時3D眼鏡で映画を観て怖がっていた子ども達もすっかり大きくなり、3Dは当たり前の時代になりました。3Dプリンターで手術前の体の病床部分を本物と同じものを作り、その裏側まで透視出来て、手術の画期的な進歩が見られるようになったとの記事で喜んでいたら、今度はピストル作製の記事でがっくり。文明が進めば善い事ばかりではありませんね。
今回新しく訪れた所は三段壁洞窟です。三段壁展望台前にあるお寺の本堂の様な建物で前回見逃していたようです。
入口からエレベーターで36m下の洞窟内部に行きます。自然の海水でえぐられた洞窟と掘り起こされた部屋が熊野水軍とも海賊とも言われた軍団の居城です。海水の波が常に怒涛のように押し寄せ、身を乗り出せば眼下の水面に引き込まれそうになります。その上洞窟の中の対岸の潮吹き岩と呼ばれる個所に荒波が当たると轟音を発し、さらに恐怖感に襲われます。この洞窟を居城としていた熊野水軍は相当つわものであったろうと想像します。この熊野水軍は紀伊半島一帯から瀬戸内海の制海権も握っていたようで、平安時代末期の源平合戦には平家にも源氏にも関わり、壇ノ浦の戦いでは源氏方についたとか、勝敗を見ながら動くのは世の常であろう。
最後の白良浜で裸足で戯れたのが一番楽しかったと子ども達の感想。
次に訪れる時はこの子らも"あの時は可愛かったね"と言われる世代になっているだろう。
2014年5月25日
上村 サト子
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