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“ びわ湖バレーに雪を見に行く ”

 韓国ドラマを見ていると、初雪が降ったら恋人同士がデートするのが慣わしのような場面がよく出てきます。雪ってなにかロマンチックな感じがあって、私は大好きです。  雪がぱらつくことはあっても積もらない土地に住んでいるからでしょうか。
今年は厳冬で北の地方では雪害で苦労されているので申し訳ない気がしますが、私にとっては年に一度くらい積もってほしいと思うのです。
どうしても雪に触れたくて、スキー場へ行って来ました。滋賀県のびわ湖バレーです。朝、9時半ごろ家を出て、京都から湖西線で「志賀駅」まで行き、バス、ロープウエイと乗り継いで、11時過ぎには山頂に立っていました。
びわ湖バレーは琵琶湖のちょうど中ほどの西岸からすぐの山の上にあります。打見山(1,108M)とパンフレットにあります。
ロープウエイを降りたとたんに厳しい寒気が体をぎゅっと引き締めます。下界は暖かい日で風もなかったのに、やはり1000メートル上では大分違います。
早速、待望の雪の上に一歩を踏み出します。昨日、一昨日と大分降雪があったようですが、私が知っている関西の雪ではなく、志賀高原の雪のようにさらさらとした乾いた雪で踏み締めるときゅっきゅっと鳴るのです。「やったー」と子供のように叫びたくなりました。
こんな雪に会いたかったのです。若い頃は毎年スキーに行っていました。滑るのは下手ですが雪の上が大好きだったのです。年に20日ある年次休暇を全然とらず、1月中旬に10日ほどいっぺんに取るのです。上司も毎年のことで判ってくださって許可してくださいました。当時は今のように交通機関は便利ではありません。ソリをかついで、いつもの仲間約10名ほどで、夜行列車で行きました。
 雪の上に立っていると昔のことが懐かしく思い出されてしばし感慨にふけりました。
今はもう雪の上に立っているのがやっとで、ともすれば足を取られて転びそうになります。「スノーランド」という一郭があって子供たちが雪の上で遊んでいます。
すいすいと滑っているスキーヤーを眺めてももう自分も滑ってみたいとは思いませんでした。でも見ているだけでもとても楽しかった。屈んで少し雪に触れてみました。
 来てよかったと思いました。山頂付近を足元に気をつけながらぶらぶら歩き、山上のヒュッテで昼食を摂り約2時間ほどで山を降りました。
      2014年2月13日
記 牧戸富美子   

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