会員だより目次へ前回の便りつづき(その2/2)

"残暑の上村農園からご挨拶"
(その1/2)


 今年の夏は殊のほか暑っかったです。その中でゴーヤだけが活き活きとしていましたが、他の野菜は世話人なしでは息絶え絶えになりかねませんでした。でも生物は次の世代を残そうと一生懸命頑張って居る様子をお伝えします。
 服部の越瓜です。
 しろうりと読みます。摂津峡近くの農家は地元伝統野菜として大事に育て、販売先も料理法も広げておられます。この地域は芥川上流の清流と温度が安定していて、水はけも良くこの瓜の栽培に適しているそうです。その上富田や伏見の酒どころ、酒粕を使った富田漬や清水漬として賞味されています。江戸時代には徳川家康が賞賛したとか。素人の私達もこの種で栽培し、真似事で粕漬や浅漬を楽しんでいます。写真の瓜が我が家の次世代を育てる種瓜です。

 冬まで保存出来るので冬瓜と名がつきました。
 去年の堆肥から勝手に芽をだして、見事に結実、どっかりと大地に横たわって居ます。和風、中華風、洋風なんでも合い、便利な野菜です。我が家ではカレー・シチュー・味噌汁の具にも重宝しています。来年は何処で芽を出すやら。
 蝉は7年の地中生活の末、やっと地上で七日間くらいの生を謳歌するそうです。
 この蝉もやっとこの世に顔を出し、次の世代は何処で顔を出すやら。7年先に顔を出そうとして、コンクリートで出るに出られぬ状態になりませんように祈ります。

2013年9月19日   
上村 サト子    


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