いつの頃であったのか、記憶は定かでない。
クーラーはもちろん扇風機も普及していなかった。
夜は蚊帳を吊って、そばに団扇を置いて寝ていた。
母は、洗濯機も掃除機も炊飯器もなく、さっさと家事をこなし、
外出時は、きりりと涼しげな柄の絽や紗の着物に日傘をさして
汗もかかず?に出かけていた。
気が付くと息も絶え絶え青息吐息の私の夏。
各部屋にクーラー。化粧台にも扇風機。
バス停まで3分なのに、車で。意気地のないことである。
地球温暖化節電を耳にして、そっと設定温度をあげる。
暑い!暑い!昔の人は偉かった。
2013-8-12
Y.I
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