神戸春節祭会場で配られたパンフレットによりますと、旧暦で節句を祝う中国では、旧暦のお正月を「春節」として盛大に祝います。この時期の中国では爆竹が鳴り響き、祝い事にはかかせない竜や獅子が舞い踊り、大いに賑わいます。
神戸の南京町でも旧暦の正月に合わせ、1987年(昭和62年)から「春節」をアレンジし「春節祭」として開催が始まりました。
その後、昭和天皇の崩御の年と、阪神淡路大震災の年の2回は中止となりましたが、2013年は27年目、25回目の開催となります。
1997年(平成9年)には、神戸市の地域無形民俗文化財に指定されました。
南京町は神戸元町駅からすぐ南側にあります。町の入り口、長安門から中に入ると大勢の人でごったがえっています。道の両側はほとんど飲食店で、餃子、肉まん、ワンタンなどの中華料理が店先で売られ、行列も出来ています。そしてそれを買った人たちが、横道に入って立ち食いです。食べながら歩いている人もいます。ここ以外ではそんなことはしないでしょうね。私も肉まん、中1個(100円)を買って食べながら歩きました。不思議に恥ずかしいと思わないのが、その場の雰囲気なのでしょうか。
南京町広場では中央広場に商売繁盛の神様としても信仰される「関聖帝君(関帝=三国志の英雄、関羽)」を祀る祭壇があり、100円払うと40センチくらいのお線香を1本渡され、参拝出来ます。そして「西遊記」の孫悟空、猪八戒、沙悟浄、三蔵法師に扮した人と写真が撮れます。
南京町をうろつき、春節祭を満喫して、お祭気分があふれて賑わう元町商店街も見て歩きました。竜舞や、獅子舞は時間が合わず残念ながら見られませんでした。
記 牧戸 富美子
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