会員だより目次へ前回の便り次の便り

鷽替え神事

 主に菅原道真を祭神とする神社(天満宮)では1月25日は初天神、大阪天満宮でも梅花祭の行事として、鷽替え神事が行われる。鷽(うそ)は、スズメ目、アトリ科の鳥で日本では北海道から九州まで生息する。鷽(うそ)は嘘(うそ)に通じることから前年にあった災厄,凶事などを嘘として吉となることを祈念して行われる。
25日午後1時、たくさんの人が(約200人くらいでしょうか)所定の場所に並んでいる。私もその列に加わる。1時になって順番に神職の人から小さな茶色の袋に入ったお守りを渡される。袋には、初天神,鷽鳥御守と書かれている。それを集まった人たちが取替えっこをするのだ。
「替えましょう。替えましょう。嘘を真に替えましょう」と大きな声で言いながら、次々と取り替えて行く。約20分くらいの間に5.60回も取り替えたでしょうか。
私は嘘とはあまり縁がないと自分では思っているのだが、見栄や、体裁で言いつくろうことはある。それも嘘とすると、これは払わなくてはいけないかも。などと思いながら取り替えていた。たくさん取り替えるほどご利益があるとか。
時間がきて神職の人から合図があり、袋の口を開けてくださいと言われる。中に印が付いていたら当たりで、金と銀があり、景品がもらえるのだ。いつも籤運のない私は勿論、当たらない。でも茶色の袋に入った御守りは1年間守ってくださるそうだ。
お宮の境内の梅は蕾をたくさんつけており、開花も近いと思われた。受験生と思われる子がお母さん付き添いで絵馬を書いている。「どうぞ志望のところに受かりますように」私も一緒にお願いしておいた。

記 牧戸 富美子  

このページの先頭へ戻る