“初冬到来・モズ君忘れたかな・・・”
キィーキィー、キチキチ、、、とモズの高鳴きを耳にする頃になると秋の深まりを感じます。 この高鳴きは厳しい冬への備えの決意を示しているようでもあります。 モズの得意な技は杭の上や木の枝に止まり、辺りをじっと見渡し、突然地上に飛び降りてバッタや蛙、トカゲ等を襲う「飛び降り捕食」です。 その上"贄(にえ)"という特異な習性があります。 捕えた小動物を木の枝や有刺鉄線にはさんだり、ひっかけておきます。 貯食とも縄張り宣言とも言われます。 私の家庭菜園の胡瓜の竹の支柱を片づけていたら、モズの贄をみつけました。 私はこの習性を聞いていましたが見たのは初めてです。 本来の贄の言葉に神への奉げものという意味もあります。 ちょっとグロテスクな写真ですが、見ていると神々しく思えてきました。 このモズ君、ひょうきんな面があって、雌鳥にプロポーズする時は他の鳥の声を真似たり、歌い踊ったりして口説くそうです。 モズを鵙とも百舌鳥とも書く事の所以です。 ドジな鳥は自分の贄を忘れてしまうこともあります。 我が畑のは忘れたのでしょうか、冬の貯えだったのでしょうか?キィーキィーとモズの声が今日も聞こえてきます。 記 上村 サト子 |