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新世界100周年、通天閣に上って

 大阪の新世界は今年、7月3日に100周年を迎えます。100年と言えば大正時代です。また新世界のみならず大阪のシンボル、通天閣は初代が90年前に建てられましたが、戦災で消失、戦後に再建されたのです。大阪郊外に住んでいた私は子供の頃から電車が、難波駅終点に近づく頃右手に見えてくる初代の通天閣をいつも憧れをもって眺めていました。
通天閣の周辺は子供の頃には、ちょっと怖いところというイメージがありました。
歩いていると子供の(辻占売り)がひつこく追いかけてきて、離れようとしないのです。
子供にひどいことをすると、隠れていた怖い人が出てきてえらい目にあうとか言われていました。
今は庶民的な、大阪を代表する街のように言われています。
今回、義妹が誘ってくれて一緒に行きました。
「新世界満喫チケット」(写真)というのがあって、通天閣に上がる券と、名物串かつが食べられる券が付いています。
まず通天閣に入り、1階からエレベーターで2階に上がります。
2階といっても大分高いところで、ここから展望台エレベーターに乗り替えて91メートルの展望台へ向かいます。
5階展望台からは阿倍野区、天王寺区周辺をはじめ大阪の南一体が一望出来ます。
快晴とまではいきませんが、幸いまずまずのお天気で、持参の望遠鏡で周辺を見渡します。
すぐ下に動物園が見えます。
ひとが歩く道路に縞馬があるいていてびっくりしました。
林立するビルの間や、向こうに、大阪城の天守閣も見えました。
京セラドームや美術館も見えています。
回廊を何回も回って眺望を満喫しました。
展望台の外側を命綱を着けて回れる(有料)ということでしたが、ブルブルお断りです。
また有名なビリケンさんの人形(新しい黄金の)の前で記念写真を撮りました。1枚、千円です。
古い真っ黒なビリケンさんも見ました。
2代目通天閣は「東京タワー」と同じ、内藤多仲さんの設計だそうだす。
東のスカイツリーとは比ぶべくもありませんが、大阪の庶民的な象徴としての通天閣は親しみやすくいつまでも健在であってほしいと思います。
通天閣を降りて昼食にします。
新世界には串かつの店がたくさんあります。
比較的大きな店を選んで入りました。
チケットに付いている10枚ほどのメニューの中から注文します。
とり、じゃがいも、茄子、たまねぎ、うずらの玉子、等々。
噂に聞いた、「ソースは2度づけしないで」という張り紙もありました。
結構美味しく、いい話のタネが出来ました。
 私には懐かしい思い出を誘う楽しい1日でした。

      2012年6月3日
記 牧戸富美子   

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