VG槻輪会員だより
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芥川の北部は新旧の歴史の宝庫

 塚脇や西之川原は肩を張らずに当たり前のように歴史と自然が調和しています。
川原の東側は一面に畑地が広がって、今農家の方は田植えと夏野菜の準備に大忙し。
畦の草刈り、畦作り、溝掃除、苗養生・・・。
畦塗り機は医療品メーカーの二プロ社製。
いつもの畔道の内側にもう一列、職人の壁塗りのような畔道ができています。
あっという間、さすが!高いんだろうな。
光っています。

 農業小屋の陰に帽子のような鉄釜。
昔寒天釜として活躍した代物。
冬の気配が感じられると風物詩のように但馬から酒の仕込みを終えた杜氏が移動してきて、寒天作りの板田が田んぼに広がったものでした。
この地の糸寒天は上質で京都の和菓子屋に出荷されたそうです。
今では輸入品が多くなったこと、気温が高くなった事、但馬から来ていた人達も世代交代したから寒天産業がこの地域から姿を消したと聞いていましたが、最近樫田で復活したとか、伝統ある産業が続く事を願います。

 家庭菜園をしていても1m先にジョウビタキのこどもが近寄ってきます。
大鷺、小鷺、かるがも、小鴨、鵜、けり・・・仲良く住み分けています。
戦国時代芥川を見降ろせる山頂に三好長慶が城を構えていたもっと以前から村人が脈々と歴史を刻んできたのでしょう。
今もたゆまぬ努力が続いています。
文責 上村サト子   

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