6日目 “アンコールトム遺跡で日本チーム活躍” 日本国遺跡救済チーム(JASA)が日本の補助を受けて1994年から発掘とカンボジア人技術者養成と自立資金捻出のための事業指導などで活躍している。 まずその事務所でアンコールトム遺跡全容とチームの現在発掘修復している南経堂のガイダンスを受ける。実際この広報担当の日本女性の案内で一般では入れない修復現場にヘルメットを着けて登らしてもらった。 気温は35度くらいか、夏には45度くらいになるとか、緻密な作業と石相手の力作業、近くには水がない。 でも仕事があるから嬉しいとある村から一族を引き連れてきた現場監督と育ちつつある大学出身の技術者が頑張っている。 日本の援助が来年で終わると云う。 まだまだ外国の援助なしに発掘修復出来ると思えない遺跡が多すぎる。 協力した国の方針によって修復方法が違う。 フランスは強度中心で新石材使用とかアメリカチームは中様。 日本チームは旧材・旧建築方法で修復と却って時間が掛かるらしい。 カンボジアも今年は異常に気温が低く、労働者の体調に悪影響。 付き1回チームから栄養たっぷりな鍋料理を提供して喜ばれているという。 10m以上もある修復現場から眺めていると只々頑張ってほしいと願うのみ。 アンコールトムの特徴はその壁面に2−3mの神様の顔があちこちを睨んでいる。 それも高い塔の上からである。 日本でみる12神像のようなもの。 相変わらずコブラが門柱の狛犬みたいな様子。 石灰質の石材が雨期と高気温に耐えてきたか黒く傷んでいる。 市内オールドマーケット散策。内部は昔の生鮮市場の匂いがする。道に面した所は土産品店がずらり。値段交渉も土産話のひとつ。 遂にガイドのサンバンさんと空港でお別れ。 ベトナム・カンボジアの両国の発展と国民の生活向上を祈る。
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