ある大学教授から「大正後期から昭和初期の地方新聞の記事をワードに入力して欲しい」との依頼がありその入力作業のお手伝いをした。 北九州の門司港及び近辺の当時の社会事情を報じた記事で、筆者の生まれる前の新聞記事も多く大昔の風情を垣間みることができた感があり作業が終わってみると往時を偲ぶ感慨深い気持になった。 入力作業には条件があって、「旧漢字や旧かな使いはそのまま入力して欲しい」、ということなのである。 原稿のコピーが少し見難かった事と、とりわけ旧漢字・旧かな使いの使用には予想以上に苦労した。 因みに旧漢字では 経済→經濟、団体→?體、実現→實現、下関→下關など等 旧かな使いでは 取り扱っている→取扱ふてゐる、向かう→向ふ、あるそうだが→あるさうだが、だろう→だらふ、など等 である。 旧漢字はパソコンの変換一発では出ないので「手書き」で漢字を見つけ出し、見つけ出した漢字は「旧漢字表」として"あいうえお"順に整理して何回も使えるようにした。 原稿は大小併せて40数枚ありVG槻輪の会員から2名、パソコン教室の生徒さんから1名、他のグループの友人から1名の応援を得て9月一杯で完成することができた。 今後は不定期とはなるだろうが何回かは入力の依頼があると思われる。 会員各位のご協力をお願いしたい。 記:M.S |