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逸翁が見た海外
海を渡ってきた美術品

 小林 一三(こばやし いちぞう)」は、阪急電鉄・阪急百貨店・阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)の、創業者として知られる日本の実業家です。
鉄道沿線の住宅地開発・百貨店経営など幅広く関連事業を経営し、沿線地域を発展させながら鉄道事業との相乗効果を上げる、今日の私鉄経営のビジネスモデルの原型を作った一人です。

2010夏期展ポスター
 逸翁(小林一三)は、その生涯で幾度か、海外を旅しています。
現代でこそ、海外を旅することは珍しくなくなりましたが、昭和の初期頃、今ほど海外は身近なものではありませんでした。
逸翁の旅も、当時逼迫していた社会の情勢を見極めるためだけのものではなく、文化・芸術・美術の見聞を広めるためのものでもあったようです。
公私の忙しい合間に、町の骨董品店で交渉しながら調達したメモ書きを残しています。
 調達してきた物を、飾るだけでなく茶道具として使用していることです。
例えば、お茶碗、水指し、棗、振り出しなどです。
 彼の名言集の中に「金がないから何もできなという人間は、金があっても何もできない人間である。」があるが、この金を他の言葉にも置き換える事が出来そうです。

金彩台付盃マイセン

逸翁美術館外観

ベニス縦縞レースガラス鉢

小林一三記念館

S.O   


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