とんぼ玉 |
古代から技法が伝えられている「とんぼ玉」というものに、なんとなく魅力を感じ
ていました。 「とんぼ玉」は古くはエジプトや吉野ヶ里遺跡からも出土し、正倉院御物にもあるガラスビーズで江戸時代にも根付けなどに盛んに作られていたようです。 神戸に「とんぼ玉ミュージアム」があるのを見付け出かけました。 神戸市中央区京町、ビルが立ち並んだ中の一つです。 入場料400円、中には様々な「とんぼ玉」が展示されていました。 現代作家のものはこれが「とんぼ玉」かと思うほど繊細で美しい色鮮やかなものばかりです。 古代のトルコ出土のものもありました。 展示品を見終わって外に出ると「とんぼ玉」の製作体験が出来ます。 体験料金は1,200円です。しばらく見学していると、中学生くらいの子供さんも作っています。 私も挑戦することにしました。まず自分の好みの色を決めます。 主体となる「玉」と 模様となる小さいガラス玉です。 私は主体をブルー、模様は白と水色にしました。 選んだガラス棒がバーナーの火でみるみる溶けて流れそうになるのを、直径3ミリくら いの棒にくるくる回しながら巻きつけ円く仕上げていきます。 ほぼ円形になってきたら模様となる小さいガラス玉をくっつけてまたバーナーで炙るときれいな水玉模様が出来上がります。 スタッフの方がうまくリードしてくれて10分くらいで出来ました。冷えるまで1 時間くらいかかるということで、昼食をして戻ってくると、きれいなブルーに水玉模 様の「とんぼ玉」が出来上がっていました。 付属品をつけて世界にただ一つのペンダントができました。
記 牧戸富美子 注記:KOBEとんぼ玉ミュージアムは、震災10年を迎えた神戸に、ランプワーク技法で創られたガラス工芸作品を通して、新たな未来への夢と希望を与える『再生』『創生』の光を発信するミュージアムとして2005年7月13日にオープンしました。 |