“観音むしぶろ”は、高槻市黄金の里の山里にひっそりとあります。 「弘法大師」が伝えたとされるむしぶろを50年以上守り続けられています。 |
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女将さんのお母さんに聞くと、祖父(明治時代の実業者「棚次辰吉氏」)が別荘として60年前に建造されたとのことです。当時(戦後)は、材木も少なく原の寒天工場の建家の資材を使用し、地元の竹を生かして建てたとのこと。客間の天井は、画家の横山大観の弟子に頼んで書いた絵とのことです。 蒸し風呂は、先代が自分の療養の為に造ったとのこと、祖父の友達が"むしぶろ"に入りたいと言われて、知り合いにも入ってもらうようにしたとのことです。 |
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玄関/玄関口 |
客間/天井の絵 |
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観音の名前については、祖父がメリヤス用のミシンを開発に苦労していたら、観音さんが手の上に歯車をのせて現れたとのこと。 ミシンに多くの歯車を使っていたが、観音さんが歯車が足りない事を教えてくれたことから、観音さんを祀ったとのことです。 その後、多くの特許をとり、欧米諸国を視察して先進技術の研究導入にも力を注ぎ、経営者としては勿論、技術者としても業界発展のために貢献されました。 |
客間は、16畳と20畳の大きな部屋が二間続きで、広い床の間や違い棚があり、丸い明り窓、縁側通路は巾が一間あり庭の木が低ければ高槻市を一望出来ます。 料理、5月の始めですので、前菜には“蒸し焼き「竹の子」”、生キモの造り、風呂上がりで体の芯から温かくビールが非常に美味しい。 キモ焼きと鶏肉の唐揚げ、地鶏の水炊きで、腹一杯になり、一眠りに入ってしまった。 |
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ぶろの入り口 |
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前菜/生キモ |
地鶏なべ |
産業観音堂/観音堂 |