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豊後佐賀関
“関さば・関あじ”
求めて 300里

 今回の旅行は、息子達が大分県佐賀関で本場の“関さば・関あじ”を食べさせてあげようと計画してくれた。大名旅行であった。
 大阪から大分まで飛行機で約1時間、大分から車で約2時間で佐賀関に着く。
(観光地図を見ると、大分市大字佐賀関と書いてあります。大字が付くのか?)
佐賀関には現役時代仕事の関係で再三出張していましたが、その当時は魚が美味しいところと言う位の思いしかなかった。
 佐賀関に車で来たので佐賀関半島を一周することになった。佐賀関より県道の「関あじ・関さば通り」を一気に関崎海星館へと狭い山道をひた走る。関崎海星館から関崎灯台までは山道を徒歩で下った。
帰りは、狭い海岸線道路を黒ヶ浜やビャンゴ岩をとおり、白ヶ浜を通り、関の魚場「幸の浦」で“関さば・関あじ”の漁場を見、お話を聞くことができた。
魚場といっても多くの大きな網生簀(あみいけす)であって釣って来た魚はここに入れられる。
(有)富士見水産(大字関幸の浦)の社長の話を聞くことが出来た。
自分は建設会社に勤めていたが親父の後を継ぎ漁師になり「関あじ・関さば 直販所」を経営しているとのこと。
『 関さば、あじが有名にになったのはほんの10年くらい前のこと、昔は安かったが、今では地元とはいえ、関あじ、関さばは高嶺の花ですよ。
昔から、関ものとして地元では有名な魚であった。しかし、仲買いを通 して売り出すと、他の魚と扱いが同じにされ安くなってしまうのだ。
「関は魚の扱い方が違う。丁寧に一本釣りで漁獲された「関あじ」「関さば」は、漁船が帰港すると、まず、網生簀に移す。ここでのこだわりは、重さを計らない事です。重さを計ると、魚が暴れて体が擦れる上に、筋肉に無理な力が生じて身が割れるのだそうです。
また、その日釣れた魚は、口を釣り針でケガをしていて、極度の興奮状態にあるため、必ず網生簀の中で落ちつかせます。そのため釣れた日別に生簀が必要となり、管理に大変な手間をとりますが、品質保持のために、あえてこのような管理を行っている。
絞める時も一気にやって、身を壊さんようにします。』
出荷は注文に応じた魚を一匹ずつすくい上げ、すくい網の中で大きさを目で確認しながら、生きたままの魚を活魚専用トラックで目的地まで運送されています。
今回、地元でも活魚料理で有名な料亭「関の瀬」を予約していてくれていた。
料亭にも大きな生け簀があり、車のナンバーを見ると遠いところから多くのお客さんが来ているようです。
刺身、寿司を中心にした海の幸のフルコースが次から次へと出され、初めて地元で「関さば・関あじ」の天然の関物料理を腹一杯に食べることが出来ました。
ごちそうさま。

記:S.O   


関崎海星館前の説明板

幸の浦の漁港

網生簀で養生中の魚

活魚料亭 関の瀬

関さじ・あじ姿すし

関すし

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