会員便り
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伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)
立春湯立神事に参拝して

伊弉諾神宮の湯立神事は、応神天皇・允恭天皇の御代(270年代)に始まる、探湯(くがたち)を起源とし、立春・立夏・立秋・立冬の四節季に斎行されます。

平成20年2月4日伊弉諾神宮の立春湯立神事に参拝しました。
「延喜式神明帳」淡路伊佐奈伎神社 名神大社は、淡路市多賀にあり、境内地は、約一万五千坪。
沖積地にあって天然記念物の大楠など照葉樹林に覆われ、四季を彩る草木が繁茂する日本最古のお社である。
江戸時代の地誌によれば、二丁四方の社地を領したとあり、広大な神域であった。

伊弉諾神宮鳥居/正門

立春湯立神楽斎場/祭事

男神・伊弊諾(いざなぎ)と女神・伊弊持(いぎなみ)の二神を祭る大社です。
古事記・日本書紀によると、国生みに始まるすべての神功を果たされたいざなぎの大神が、御子神なる天照大御神に国家統治の大業を委譲され、最初にお生みになられた淡路島の多賀の地に「幽宮」を構えて余生を過ごされたと記されています。
古事記では変なエロチズムを感じさせない記述が続き爽快です。

立春湯立神事は、2月4日10時から本殿で参拝後拝殿前の広場で行われた。
拝殿前には熱湯の入った釜が五つ置かれ、白装束の巫女が、笛や太鼓、鉦に合わせて神楽を舞った。
次いで中央の釜に少量の塩と米、酒を入れた後、釜の熱湯を器に移し、神前に奉納され
その後、神楽のテンポが速くなる中、ササの束を釜に入れて湯を四方に振りまき、自分の体に振りかけ激しい動きを繰り返し、繰り返し行われる。

熱湯を器に移す/神前に奉納

夫婦大楠 (兵庫県指定天然記念物)
樹齢約九百年、樹高三十b余りで、淡路の地誌に「連理の楠」と記され、信仰の対象として広く知られている。
元は二株の木が、成長するに連れて合体し、一株に育ったという奇樹で、伊弉諾・伊弉冉二神の御神霊の宿り給うご神木として夫婦円満、安産子授、縁結びなどの信仰で篤く崇められている。
記 大岡 

立春湯立神楽/神楽を舞

連理の楠/夫婦大楠/

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