会員便り
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“トプカプ宮殿の至宝展”
〜オスマン帝国と時代を彩った女性たち〜
鑑賞して

15世紀から20世紀にかけてアジア、ヨーロッパ、アフリカを席巻したオスマン帝国。
その栄華を紹介する「トルコ・イスタンプール歴史紀行 トプカプ宮殿の至宝展〜オスマン帝国と時代を彩った女性たち〜」を10月6日から12月2日まで京都文化博物館で開催されるのを待ちわびていました。
平成19年11月4日、鑑賞出来ました。
私にとって、今から27年前(1980年)が忘れられない、イラン・イラク戦争でイランからの空路が無くなり、イランの南部からテヘランに陸路で出て、テヘランからトルコの山岳地帯(昔のシルクロード)を一途にバスで走りトルコへ脱出する計画を立て実施したからです。
イーイ戦争のため当事国のみでなく周辺国は非常に警備が厳しく、通関に数十時間待たされ、数時間通関に要しながらトルコに入国した。
山岳地帯では小雪が降る中をアンカラへバスで向ッた。アンカラでやっとホテルで体を一休み、日本から迎えに来ているイスタンプールへさらにバスの旅であった。
この時、全員無事故で帰国ここ出来たのは、多くのイラン人・イラク人・トルコの人々の好意と協力が有ったからです。
アンカラ・イスタンブールは、古くから政治・経済・文化が交流する要衝として栄えてきた街です。
トルコでの思い出は、
ヒツジ・ニワトリの肉を使った焼肉料理のケバブ 、串焼きにしたシシュケバブです。
ハンマーム(伝統的な公衆浴場)で大きな男の「あかすり師」大きなタオルで体を洗われたことなどです。
イスラム世界の都市ではハンマームはモスクや市場と同様、都市生活に欠かせないインフラと考えられている。各街区には必ずハンマームが存在したと言われる。

記:S.O   

トプカプ宮殿の至宝展 オスマン帝国のスルタンは強大な軍事力を持つ専制君主、イスラムの庇護者、広大な領土から得る富の独占者として、その力をアジア、アフリカ、ヨーロッパに示しました。
栄華オスマン帝国のスルタンは、強大な軍事力だけでなく圧倒的な豪奢さで人を威服させました。
宮殿の外観は、その主の力に比べると建築上は地味なものでしたが、「豪奢は戦争より安上がりである」との東方の治国の知恵から、スルタンは目を見張る豪奢な衣服や宝飾品を身につけ、惜し気なく金銀や宝石を用いた品々を用いていた。
ターバン飾り

トプカプ宮殿の至宝展会場ポスター

宝石をちりばめたターバン飾り

輝くオスマン王朝のオスマン帝国には西洋のような王冠はありませんでしたが、常に頭に頂くターバンには巨大な宝石をちりばめたターバン飾りが輝き、斬新なデザインと鮮やかな色彩のカフタンを身にまとっていました。
写真の飾りは、中央に5 × 4cm の世界一大きいエメラルドと径3cm のルビーを配置し、周囲にふんだんにダイヤと真珠を用いて装飾されている。
また世界中の美女が集まったハレムでは、優美な宮廷文化が生まれ、女性たちはスルタンの寵愛を競いました。
当時の宮廷人、若い男女、外国人などのファッションを描いた作品集からの一枚で、イスタンブールの若い女性の衣装が克明に描かれる。ハレムの女性たちは、豪奢で優雅な生活を送っていました。

ベールを被る女性像
薄いベールを被った若い女性像

トルコ料理は、フランス料理、中華料理とともに「世界三大料理」のひとつに数えられることもある。
特筆すべきは、紅茶とコーヒと思う。
食後にデザートと一緒に飲んだり、仕事中に一休みするとき、交渉事をするときなど、日常の様々な場面でよく飲まれる。
紅茶は蒸して濃く煮出した茶を湯で薄める入れ方が伝統的である。ガラス製の小さなカップに注ぎ、角砂糖を混ぜて飲む。
コーヒーは小さな専用の鍋にコーヒー粉末と砂糖を入れ、直接火にかけて煮出す煎れ方が伝統的である。欧米や日本では「トルココーヒー」と呼ばれて知られている。
粉が沈むのを待って上澄みを飲むようにして下さい。

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