“ロシア皇帝の至宝展”
インペリアル・イースター・エッグを鑑賞
8月14日、連日の猛暑日。 明日からはお盆で孫達が襲撃してくる前の日の静けさの一時。 モスクワ・クレムリン博物館を代表する作品のひとつ、ロシア皇帝御用達だった伝説の宝石細工師・ファベルジェが制作した、精緻な細工と仕掛けで有名な「インペリアル・イースター・エッグ」も初公開されているとのことで鑑賞してくることにしました。 |
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ロシアの首都モスクワにある世界遺産クレムリン博物館では、15世紀イワン3世の頃から約500年にわたって集められた、 「クレムリンの奇跡」と呼ばれる皇帝ゆかりの至宝10万点が納められています。 工芸品、宝飾品、イコン(正教会で用いられる画のこと)、テキスタイル(織物)、絵画など選りすぐった230点を一堂に展示し、モスクワ・ クレムリンとロシア工芸の歴史の全貌を初めて日本で紹介するものです。 モスクワ・クレムリンの美術品を一手に引き受けたのが、クレムリンの宮廷工房です。 16世紀のクレムリン工房の作品では、まず聖書などを飾る 「オクラド(聖像を装飾し、信仰心を示す飾りのこと)」という金銀細工の装飾品に優れたものが残っていて多く展示されています。 |
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国立国際美術館の展示場入り口 |
イコン「憐れみの聖母」 |
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← 世界に名高いロシアの宝石職人カール・ファベルジェが皇帝ニコライ2世の命を受けて制作した56個のインペリアル・イースターエッグ(ロイヤル・イースター・エッグとも呼ぶ)の中の一つで、 1903年の復活祭にニコライ2世と皇后アレクサンドラ・フョードロヴナがモスクワを訪問したことを記念して制作されたもの。台の内部にはオルゴールがあり、金色の鍵でぜんまいを巻くと、二つの復活祭の曲が流れる。
白の透明なエマイユ(七宝細工品)で覆われ、研磨した金の円屋根を頂いた卵の装飾は、ウスペンスキー大聖堂の建築物に由来している。また、赤金製の台はクレムリンのふたつの塔、スバスカヤ塔とヴォドヴズヴォドナヤ塔を再現したもの。塔の壁には透かし編みの格子がはめられ壁上にはエマイユの技術でロシア帝国とモスクワの 紋章が描かれている。
記 S.O |
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モスクワ・クレムリン・エッグ |
吊り下げ香炉(金と宝石製) |