会員便り
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”夢の美術館”
〜大阪コレクションズを鑑賞して〜

S.O     

平成19年3月16日(金) 国立国際美術館
「夢の美術館:大阪コレクションズ」では、大阪市立近代美術館建設準備室、国立国際美術館、サントリーミュージアム[天保山]という大阪の3館が共同で企画し、各館が所蔵する貴重かつ優れた展示品の特別展です。
 なかでも開館が待たれる大阪市立近代美術館(仮称)のコレクションは秀逸で、モディリアーニの「髪をほどいた横たわる裸婦」をはじめ、サントリーミュージアムの「青い服の婦人」など目を引きました。
 シュルレアリスムの巨匠マグリットやダリの絵画、キュビスムの彫刻家デュシャン・ヴィヨンの大作、戦後アメリカを代表するフランク・ステラのブラック・ペインティング、近年注目著しいドイツの画家リヒターの具象作品など、歴史的に重要であるだけでなく実に見応えのある作品が揃っています。
 B2では、20世紀美術に偉大な足跡を残した芸術家パブロ・ピカソ(1881-1973)。
その多彩な創作活動の中から、版画と陶芸作品に焦点をあてた展覧会を開催されていました。
 ピカソが版画の制作を始めたのは、彼が故国スペインからパリに出て間もない1904年のことでした。その年に制作されたのが、《貧しき食事》などを含む銅版画『サルタンバンク・シリーズ』です。「青の時代」や「バラ色の時代」として知られるピカソ初期の画風が、繊細な描線によってこれら版画作品でも展開されています。

青い服の婦人
キスリング


国立国際美術館入り口

大阪コレクションポスター

髪をほどいた横たわる裸婦
アメデオ・モデリアーニ

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