”「鵜殿のヨシ原焼き」を見学して”
〜ヨシは水質浄化・生き物のために〜
S.O
堤防には多くの見学者 |
ヨシはその丈夫で長い茎が、いろいろなことに利用されてきました。いちばん有名なのはかやぶき屋根の材料でしょう。 鵜殿に生えるヨシは、高さ3mもある大形のヨシで太く弾力性に富んでおり、雅楽で用いられる楽器・篳篥の吹き口として珍重されていました。 江戸時代には、ヨシで編んだヨシズが盛んに生産され、宇治の茶園や高槻市の原・塚脇地区の寒天製造者に送られていました。 ヨシはまた水中の汚染物質を吸収する力が強く、水質浄化のために利用されています。秋になって枯れたヨシを刈り取ることで、富栄養化した水中の有機物を取り除くことができるので、ヨシ刈りや野焼きを復元させようという動きもあります。またヨシの茎は、小魚のすみかとなったり、コイやフナ、モツゴの卵の産卵場となったり、野鳥が巣をつくったり、いろいろな生きものに利用されています。 |
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遠方(前島クリーンセンター前)より |
鵜殿のヨシ原焼き風景 |
鵜殿のヨシ焼き位置 |