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★★★屯渓老街 ★★★

 屯渓は黄山市の行政や商業の中心地、お茶の産地としても名高い。
 老街(ろうがい)と呼ばれる宋代、明代の商家が残る古い町並みが、1.5Km にわたって続いている。
 100mほどの石畳が続き、左右にはこのあたり独特の高い白い壁、黒い瓦の商店が軒を連ねる。ほとんどがお土産品店で、歙県の名産の徽墨、硯(四大名硯のひとつ)、安徽省の宣州製の筆、お茶、竹細工などが売られている。
 大きな白壁の家には"うだつ”が見え、日本との繋がりを感じる。
 屯渓は合併して黄山市に属するようになった。
 黄山市は総面積9807平方キロ、四国の半分の広さを持つ市で、現地のガイドの説明だと、直轄市を除いて中国最大の市だとのこと。
 黄山市の下には、三区(屯渓区、黄山区、徽州区)、四県(歙県、イ県、休寧県、祁門県)があり、人口は147万人。
 黄山市の中に、明清古民居と黄山のふたつの世界遺産、斉雲山という四大道教の聖地、キーマン紅茶の発祥の地、文房四宝のひとつ徽墨の産地徽州を持つ
 屯渓の町中には新安江がゆったり流れている。ここで曳水と横水が合流し新安江となり、浙江省の逆流で有名な銭塘江に注ぐ。
 屯渓の街の名前は、河の中州に呉の孫権の軍隊が駐屯したことから、名前がついたというから古い歴史を持っている。