会員便り
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”市政見聞会 報告”
学校現場における食育と地産地消の取り組み

(その3 地産地消 高槻しいたけセンター)

地産地消とは?
 「地産地消」とは、「地元生産−地元消費」を略した言葉で、「地元で生産されたものを地元で消費する」という意味で特に農林水産業の分野で使われています。
 「地産地消」は、消費者の食に対する安全・安心志向の高まりを背景に、消費者と生産者の相互理解を深める取組みとして期待されています。
 今、食の安全、安心志向を受けて、消費者も生産者の顔が見え、実際に生産している現場を見て、消費者と生産者の相互理解を深める取り組みとしても注目されています。
 高槻市の学校給食でも、地産地消に対する取り組みが行われています。
 とりたて新鮮な朝市情報は、下記のホームページで見られます。
 http://www.city.takatsuki.osaka.jp/new/syoko/agri_forestry/asaichi.html/

高槻しいたけセンターの概要
1.栽培歴
  栽培歴 1939年より (昭和41年より)
  しいたけ狩り 1940年より (昭和50年より)
2.経営内容
  植菌本数 25,000本(平成17年)
3.施設
  ほだ場 人工ほだ場3ヶ所、林内ほだ場 2ヶ所
  発生舎 鉄骨ハウス 3棟
      パイプハウス 5棟
原木しいたけと菌床しいたけ
   〜効率の菌床、味の原木〜
菌床しいたけ栽培は、効率的な方法により、今ではしいたけ消費量の9割以上を占めると言われています。(中国産を含む)
一方、重労働で自然環境に左右されやすい「原木栽培」は、年々生産量は落ち込み、後継者もほとんどいないという状態です。また中国産の輸入しいたけ(菌床栽培)の登場によって、価格競争は激しさを増し、益々原木しいたけの生産者は減少してまいりました。
生産効率のよい菌床しいたけの登場により、確かに食材としての手軽さを提供してきましたが、その反面、しいたけ本来が持つ「香り、歯ごたえ」に大きな変化をもたらしたのです。
原木(げんぼく)しいたけ
 山からナラやクヌギなどの広葉樹を1mほどに切り出し、しいたけの菌を接種。
250日から300日間、自然の環境を利用して培養し、その後ハウスでしいたけを発生させる栽培。
原木1本(5〜10kg)を1日に2000〜3000本動かすのは大変重労働。自然の気候や天気に左右されやすく、年間の安定生産が難しい。
菌床(きんしょう)しいたけ
 おがくず、栄養剤、水を混合し、一辺が20cmほどの大きさのブロックに整形。殺菌処理後、しいたけ菌を接種。空調管理された施設内で90日ほど培養。その後しいたけを発生させる方法。 1ブロックが2kg前後と軽量で、施設内に収容できるブロック数が多く、かつ栄養剤の豊富な栄養により高い収量が取れる。
決定的な違い
 それは食べたときにはっきり違いを感じる。まさに原木しいたけは、しいたけ本来の味、プリプリとした食感・香りは木の森の風味そのものです。
2年前、中国産のしいたけから毒性のあるものが検出されて問題になりましたが、あれも菌床しいたけです。痛みやすいものを長時間かけて運んだので、防腐剤なんかを大量に使用していた。
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