会員便り
目次 へ
”セッコクと長生欄”
勉強会の報告
講 師:日本長生欄協会 森本鉄也氏
と き:2006年5月14日(日) 13:30〜15:30
場 所:京都府立植物園
長生蘭とは
日本の古典園芸植物の1つで、岩や木に着く着生欄(デンドロビウム属)の一種である。
「セッコク」の園芸品種を長生蘭と呼びます。
「芸」と呼ばれる変化(変異)で葉の形や、花型、花色が魅力です。
ラン科植物であるから、東洋ランの一員として扱われる。フウランも仲間です。
鑑賞価値が認められる各部分の特徴を芸という。
矢
茎のことを矢(や)という。太くて短い形のものは、俵(たわら)と呼ぶ場合もある。
葉の形
並物の葉は楕円形か長楕円形で平らで、表面にはつやがある。
銘名品に見られる葉の形には、並葉の他、細いもの、幅広いもの、ほとんど丸っこいものなどがある。
斑
葉に白や黄色の模様が入るのを斑、または斑入りという。銘名品には斑入りのものがとても多い。また、並物には茎や葉に赤みが差すものがあるが、この色が斑入りに乗ると、虹のような美しい仕上がりになる。
花
赤紫の色が濃く出るもの、八重咲きなどが知られる。
芸の変化
長生蘭の品種は、栽培中にその芸が変わる場合がある。特に矢がアメ矢に変化する例がよくある。
講演会は質問の答える方式で進められた。
1.植物は交配によって新しい物が出来てくるのです。
2.植物には自然環境に順応する力を持っている。
3.植物は自然に生えている状況を理解すれば良い。
セッコクは水掻きの良いように水苔のみで育てる方が良い。
4.水のやり方
水は何時も与えたら植物は順応するが、新芽や花がついたらあわててやりその後やらないのがいけない。
5.植え替え時期は何時でも良いが、新芽がでる前(新芽をこわさない)と花の終わった後の時期が良い。
(セッコクは3月と8月が良い)
6.新種(新しい物)がでてきたら2〜3年待つと安くなる。
7.肥料をやりすぎないように。
など、要件を端的に回答されわかりやすう講演会であった。
S.O
目次 へ