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秋の夜長読書は如何でしょうか?
佐賀のがばいばあちゃん”
著者 島田洋七



 秋の夜長読書は如何でしょうか?
洋七さん一家は広島生まれ お父さんが早くなくなられ佐賀のおばあちゃんの家に小学二年のとき預けられた。
一人寂しく親元を離れ佐賀に・・・・・
おばあちゃんの家は 川とススキに見事にマッチした わびしさナンバーワンの、日本昔話に出てくるような茅葺のボロ家だった。
家に着いたら早速おばあちゃんは洋七さんにご飯の炊き方を教えた。
おばあちゃんが、朝早くお仕事に出るから,これから洋七さんがご飯を炊くのです。
煙たくて火加減も難しく、大変だった。
おばあちゃんはユニークな人で 知恵袋の中に一杯詰まっている。

洋七さんが剣道を習いたいといえば{金かかるんかい?} 防具 面がいるというと 「金かかるんやったら止めとけ」と一言・・・・・ばあちゃんがいいこと考えた・・・これから毎日走らんせ、金はかからん!。
「一生懸命走ったらダメだよ」 どうしてと聞くと「腹が減るから」
真面目に走ったお陰で洋七さんは走りが早くなったようです。

洋七さんがある日お腹をすかして帰ってきて「ばあちゃん腹減った」というと「気のせいや」と返してくる。
そういわれると、9歳の僕は「そうかな〜」とおとなしくしている。
夜中に「腹減った!」というと 「夢や」という そうかな〜と思ったがやはりお腹がすいて涙が出てきた。
ばあちゃんはどんなに貧しくても何時も明るい人だった。

洋七さんが「英語さっぱりわからん、」 おばあちゃん「私は日本人です」と書いとけ・・・とプラス思考のおばあちゃんと洋七さんの生活が書かれています。

今の子供達には考えられない生活、洋七さんはおばあちゃんとの生活が今のお仕事に役立って芸能界で活躍しておられるようです。 面白く一晩で読めました。
(お近くの方で読んでみたいと思われたらご連絡ください)
佐賀のがばいばあちやん  島田洋七  徳間文庫  514円

M.K            

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