会員便り
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曙光の時代
ドイツで開催した日本の考古展をみる

奈良国立博物館は、奈良公園の一角に位置し、平成7年(1995)には開館100周年を迎えた建造物です。
日本は世界的に見ても考古学の調査や研究が盛んな国です。
その大きな成果をもとに、日本文化の始まりをヨーロッパに紹介しようという試みが、このたび文化庁主導の海外展として実現しました。
ドイツ語でツァイト・デア・モルゲンレーテ(Zeit der Morgenro"te;曙光(しょうこう)の時代)と題されたこの展覧会は、シュリーマンを生んだ考古学伝統国ドイツで開催され、平成16年7月より17年1月まで、マンハイムとベルリンの東西二都市を巡回された。
そしてドイツにおける会期終了を機に、この展覧会を日本国内で奈良国立博物館のみで帰国展を開催することになった。
開催期間:平成17年3月23日〜5月8日
今回のような規模の大きく内容豊かな考古学の展覧会は国内でも実現する機会がないだろうと言われています。
4月30日は公開講座の最終日ですので朝早くから鑑賞に行って来ました。
公開講座
考古学からみた初期ヤマト王権の成立
奈良大学教授・大阪府近つ飛鳥博物館館長
白石 太一郎先生
下記資料で丁寧に説明されました。
古墳からみた広域の政治連合の形成
1)西日本における出現期古墳の分布
2)朝鮮半島と日本列島における鉄蜒出土遺跡の分布
初期ヤマト王権の原領域
1)畿内における大型古墳の分布
2)畿内における出現期古墳の分布
3)9奈良盆地東南部(やまと)の古墳
三角縁神獣鏡の変遷
第1段階から第5段階までの説明
古墳出現の歴史的背景
1)中国鏡の分布の変化図
2)同型三角縁神獣鏡の分布関係
3)画文帯神獣鏡の分布図
前方後円墳
魏志倭人伝