中国国宝展
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展示品の一部
金縷玉衣 日本初公開 前漢時代・前2世紀 多数の玉片を黄金の針金で綴ったもので、漢王朝の皇族の遺体を覆っていた。古代中国では玉は遺体の腐敗を防ぐ力があると信じられ、遺体に玉を供える風習があった。漢時代の高級貴族の間では遺体に玉衣を着せることが流行したが、本作は知られているなかでも最高級のもの。 |
新石器時代・前3500年頃 石を長年かけて加工したようです。 硬い石にどのようにして細い糸を通す穴をあけたのだろう。 |
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透彫り香炉 戦国時代・前5〜前3世紀 球を押しつぶしたような形の身の中で香を焚くと、煙が蓋の上につけられた鳥の背から出るようなっている。身の周囲には蛇が絡まって網のようになった透かし彫りの装飾を伴う。台座には獣、鳥および人物を透彫で表わす。台座の人物はみな右手に戈(柄に対して直角に刃が付く武器)、左手に盾を持っている。青銅器の文様として珍しいだけでなく、中国の香炉としては古い時期に属することでも注目される。 |
玉鳥 新石器時代・前3500年頃 翼を広げた鷹のような玉製の鳥。胸の文様は太陽で、天を飛んで太陽を運ぶ鳥を表したものと想像される。翼の両端は豚のような獣の頭となっている。豚は中国では古代から重要な家畜で、神聖視されることもあった。身分の高い人物が持った宗教的な器物と考えられる。 |
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2〜12世紀の間に制作された仏像を中心に、仏教美術の代表的な作品を展示します。中国各地から網羅的に集めた粒よりの名品により、日本文化に大きな影響を与えた中国仏教美術の約1000年にわたる変遷をたどります。これだけの地域と時代にまたがる中国の仏教美術を紹介する試みは、世界でも初めて。 | 玉鳥 新石器時代・前3500年頃 胸の文様は太陽で、天を飛んで太陽を運ぶ鳥を表したものと想像される。 |