一文字だけでなく送り仮名をつけると、さくだけでも20以上あります。 また読み方を変えるとちょっと興味深いものも有ります。 「柵」は「さく」と読めば、竹や木を並べて立て、横木を取り付けたかこい。 べつに「しがらみ」とも読み比喩的に、人の心に絡みついて決意・行動等を押しとどめるの意があります。 「恋の柵(しがらみ)」「家族の柵」などと使われます。 「しがらみ」という言葉は知っていても「柵」という字をあてることはあまり知られていませんね。 一般的によくつかわれる「作」という字も、色々な意味をもって使われ、 つくる意味では、「作品・制作・工作・作曲・作製・名作・傑作」など。 おもに「さ」と読んで、なす。仕事をする。しわざ。(作用・作業・操作、) 人の振る舞い。うごき。(作法・動作) 「さく」と読み、はかる。たくらむ、いつわる。(作戦・作略)。農耕の仕事。その収穫物。 「作物・作柄・豊作・凶作」などと使われます。 (旺文社 国語辞典 参照) 記 北村 澄子
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