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芥川に
「おいかわ」が帰る


この連日の猛暑続きで、部屋の中で過ごすことは忍耐がいりますね。
 私は最近連日、暑さしのぎを兼ねて、近くの(自転車で2分)芥川に入って、ゴミの回収や外来種の雑草の駆除をしています。
 直径2mもある大型のタイヤを川底から引き上げました。
畳2枚分ぐらいの大きなタイヤです。水の中では引っ張ることができるのですが、岸に引き上げることは重くてできません。
 川がきれいになったので今まで川底に埋もれていた、大型のゴミが顔を出すのです。
4mの長さの鉄のポール(直径8センチ)も掘り出しました。

 一方、生まれたての小魚が水草の中を畳1枚の広さに200匹ぐらいが集団で泳いでいます。「おいかわ」という魚の稚魚です。成長した親の魚は15センチぐらいの細長い魚です。
この「おいかわ」が今年はものすごくたくさん泳いでいます。
川の浅瀬を集団で素早く泳ぎます。
「鵜」が潜ってたくさん食べますが体が飲み込んだ魚の重みで高く飛べなくなり低空飛行で帰っていきます。
少々食べられても魚の数がたくさんなので影響がありません。
 3年前ぐらいは、鵜が食べ尽くしたのではないかと思うぐらい、魚の姿が見られなかったのですが今年はたくさん増えました。

 4年前から「外来種の水ヒマワリ」という水草を徹底的に駆除してきました。
行政も予算を組んでとりくんでくれたので、その結果が現れたように、思います。
日本本来の水草が岸に茂り、産卵場所がたくさんできた為だと思います。
ゴミは主に川底にへばりついた塩化ビニールの袋です。
黒く変色していますが掘り出せば、たいていコンビニやスーパーで利用している白い袋です。
3時間の作業で45Lの家庭用ゴミ袋が満杯になるぐらいのゴミが川底から集まります。
     悲しい日本の現実です。
今日は吹田の相川という川の合流点で「EM」団子を15000個を投げるグループの手伝いをしてきました。
400mの長さ、幅40m位がヘドロの海になっています。
バイクや自転車、タイヤ、流木等がたくさんありますがヘドロで足を取られるので中に入れません。
近隣の 150人ぐらいの方(小中高学生や婦人、老人等さまざまな年齢層)とともに 有効微生物を閉じこめたテニスボールぐらいの大きさの土団子を投入しました。
ヘドロを微生物が食べてくるので、今年で3回目になり、3年経過して川岸の悪臭はほとんどなくなりましたが干潮になればヘドロの海の状態が姿を現します。
高槻市や茨木市、摂津市の市民が投げたゴミの集積場の悲しい現場です。
   ヘドロもやる気があれば、やがてなくなりたくさんの魚や鳥の住みかとなること、を実感しています。
2011年7月16日
文責 神保 吉孝            
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