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“ ヒメホタル ”


 陸生のホタルは5月始めから6月始めまで鑑賞できます。
今年は新川桜堤や芥川大橋の右岸で大量に発生しました。雌は羽が退化して飛べませんから狭い場所(100m位の区間)でしか鑑賞できませんが2千頭以上が光輝く今年のヒメホタルの大量発生には、感動しました。
芥川大橋の付近は昨年は50頭程度でしたから、2000頭近くが発生して、勘定できないほどでした。
 2006年から始めた保護活動は国土交通省に要望して「土手の草を刈らないでください、時期を遅らしてください、年2回を1回にして草の枯れる11月にしてください」等をお願いしてきました。
 芥川大橋付近は昨年全然草を刈らなかったので、想像を超えるホタルの発生がありました。自然環境を人間が今まで破戒してきたことがよくわかりました。

 1ヶ月遅れていよいよゲンジホタルの季節になりましたが芥川はニジマスの釣り場を増設して川底を掘り返したり、堤防工事で川岸がコンクリートで固められたりして、年々ホタルの数が減少している状況のように思われます。残念ですがアクアピア近くでは100頭程度しか発生しないと予想されます。
これが2000頭近く発生すれば、見応えがあることでしょう。
 ホタルの生活できる環境を整えたら可能ですが河川管理者や行政関係者にはその意志や行動力がありません。
高槻市は河川や水路が多く工夫すれば、住宅地近くでもゲンジホタルがたくさん発生する環境を作り出すことができるはずです。
ヒメホタルの今年の大量発生を経験して、ホタルを始め昆虫はものすごい生命力をもっていますが人間がその生活生態系を破壊しているでだと痛感しました。

2011.06.10
文責 神保 吉孝            
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