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姫蛍

VG槻輪 副会長 Y.J        

 2007年5月連休後頃から高槻新川桜堤公園にて、陸生蛍の姫蛍が昨年より倍近く発生しました。
昨年来の国土交通省や高槻市や周辺企業の多大な協力や周辺自治会の努力に成果が出たようです。
5月17日から27日まで、毎日約100匹近くが飛び交い、28日頃から急激に少なくなりました。
小さな弧を描きながら地上1m以内の低空飛行です。観察している私たちの周りを飛び交うので親しみのもてる蛍です。
 雌は羽が退化していて地上から10cm以内の草に留まって、かすかな光を放ちます。
雄は約1秒弱の間隔で点滅を繰り返して飛行します。雌を見つけることは至難のことで飛んでいるのは雄ばかりです。不規則なイルミネイションのようで光る場所が次々と変わります。
 新川堤防の下の近くに墓地があり祖先の霊が帰ってきたようでもあり親しみと恐怖を感じながら夜1時過ぎまで月明かりの下で観察していました。
深夜の11時頃になると(気温が20度以下に下がる時間帯)蛍は芥川の堤防から新川を飛び越えて墓地近くの桜の木の下近くに一斉に帰ってくるのです。
 飛べない雌がどのようにして芥川堤防から新川をわたるのか?。 あるいは芥川堤防の草の下でも幼虫が育っているのだろうか?。 違う親から生まれた仲間と出会うために、広い芥川の堤防まで昼間に飛んで行って?。 暗くなる8時半以後(気温が22度に下がる時間)に恋人との出会いを楽しみにして飛んでいるのか?。
 良く晴れて月の光が強くなった26日(土曜)にはいつもより1時間早く、10時になるとねぐら(育った場所か?)の桜の木の下に帰ってくる蛍が多数いました。
 蛍が飛び交う場所を残して、5月28日、細麦(通称ぶたくさ、ひどい花粉症の原因になる、ギザギザのある花粉が喉にひっかかって、6時間位後に激痛がはしり、しってんばっとう、痰の小さいのがいくつもでてくるが痰が小さいために、吐き出すのにものすごく苦しい)等が咲く芥川堤防を綺麗に大型車で除草されました。
 朝から夕方近くまで雨が降った25日の夜11時過ぎに、細麦アレルギー体質の方に出会いました「雨上がりで草がぬれていて風のない今夜}やっと姫蛍を見に出かけてきましたと話されました。蛍が保存されるために、細麦の咲く時期は堤防には近づかない様にしているとのことでした。
蛍はこのような心やさしい人にも支えられているのです。

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