令和3年9月 わがまち紹介 古代から歴史ある"まち" 高槻市宮田町 創業100周年を超え、さらなる進化を続けるグローバル企業 「酉島製作所」本社工場見学 報告 |
月 日 | 2021年9月16日(木) | |||||||||||||||||||||
集合場所 | JR摂津富田駅 改札出口 集合 | 訪問先 | 株式会社酉島製作所 高槻本社工場 | |||||||||||||||||||
正門受付で入門手続きし、全員の体温測定と手の消毒をすませて、本社事務所の1階の広々としたロビーに入りました。 約束時間まで映像を見ながら待つ予定でしたが、すでにスタッフの方が見えました。 事務所入口のロビー広場以外の通路・階段の表面はシックで落ち着いた木製床で歩いても靴の音がしませんでした。 スタッフの方の案内で、エスカレーターで4階会議室へ案内して頂きました。 エスカレーターは、スタッフの方の名札をエスカレーターのスイッチにタッチしないと作動しないセキュリティシステムになっていました。 事務所は、全てシックな木製の床で、会議室には青いカーペットが敷詰められていました。 この建物は、事務所・工場が一体化された建物で、2019年に創業から100周年を記念して、1979年に建てられた本社ビルを建て替え、2021年3月に最先端の機能をそなえた新本社工場ビルが完成し、4月から本格運用された建物です。 見学会の日、旧本社ビルは工事用シートで囲まれ、中では解体工事中でした。 新事務所は、100%グリーン電力を活用し、CO2の排出はゼロの建物です。 地球に優しいビルとして「ZEB Orientedに認定」されています。 ※ZEB Oriented:経済産業省資源エネルギー庁が定める省エネ基準の建物です。
工場内は写真撮影禁止です。会議室では許可を頂いて撮影しました。その他の写真は、撮って頂いた写真を掲載しています。 前面には、大型スクリーンが設置されていました。 定刻になると、(株)酉島製作所の窓口・世話役の「開会のことば」で開始しました。 1.ガイダンス 1)(株)酉島製作所 産業本部 産業統括部 産業統括課 課長から開催の挨拶が有りました。 次に見学会でお世話して頂く方々の紹介がありました。 (株)酉島製作所 産業本部 産業統括部 産業統括課 (1)グループリーダーの方 (2)ポンプdeアドバイザー(今回の窓口) (3)スタッフ:2名 2.(株)酉島製作所の紹介 ポンプdeアドバイザーの方から、前面のスクリーンに映し出された画面でわかり易く説明して頂きました。 スクリーンの画面は、カラ印刷の冊子で参加者に配布されていたので、スクリーンの画面を見て説明を聞きながら、配布紙面でも確認し、理解を深める事が出来ました。 本当に、長い歴史と多岐にわたる(株)酉島製作所を、わかり易く説明して下さいました。 説明内容の概要を下記で説明します。 (1)高槻市に本社を構えるポンプの総合メーカーで、100年以上の実績があります。 (2)2019年に創業100周年を迎えた。 (3)写真は、創業当時の大阪市柴島浄水場納入の水道設備用ポンプです。 (1)創業地は、大阪市此花区の「酉島」でこの地名から「酉島製作所」という社名になっています。 (2)1941年、現在地高槻市宮田町に本社及び工場を移転しました。 ※宮田町は、高槻市赤大路町にある鴨神社が支配する田で、鴨神社の「宮」の田と云われていました。 移転当時は工場の周りは田んぼに囲まれていました。 (1)各種ポンプの開発・設計・製造・建設・メンテを含めた専門メーカーです。 (2)本社3階には、トレーニングセンターがあり、その前にプレールーム(お祈りの場)もあり、外国の方も多く研修に来ておられるとの事です。 (3)新エネルギー・環境では、酉島製作所のホームページ「新エネルギー・環境事業」で紹介されています。 小水力発電・風力発電等を提供しておられます。 ポンプのシールといえば、通常はグランドパッキンです。 国内で最初にメカニカルシールをポンプに採用した。 1949年から開発し、1951年メカニカルシールの製品を販売されている。 メカニカルシール組み立て工場では、ロボットがメカニカルシールを組み立ていました。 本社工場では、鋳造工場から加工・組み立て・性能試験まで行い、完成品として出荷している。 (1)工場とオフィスが一体化した建物 (2)100%グリーン電力(自然エネルギーによる発電された電力)を使用した建物 もともと「働き方改革」の一環として始まった、この新社屋。 トリシマのコアバリューである「EVOLUTION」を実践するためのコンセプト「リキッドワーク」をベースに、一人ひとりがその日の業務やスケジュールに合わせて自由な働き方ができるようデザインされています。 (1)組織を一体化するワンルーム・スキップフロア・オフィス (2)いつでも、どこでも、だれとでも。自在な働き方が広がる「リキッドワーク」オフィス。 ポンプは、発電所・化学・石油など製造工場・上下水道・河川や低水位のポンプ場など、製造・生産工場や生活基盤で働いています。 日本のポンプは、消費電力量の31%を使っている。 Co2排出量の10%だそうです。 ここで効率良いポンプが要求されています。 酉島製作所は、平成26年(2014年)経済産業省の「省エネ大賞」を受賞しています。 社会インフラの構築を通じて「安全・安心」を守り、ポンプによる「省エネ」で「社会に欠かせない企業」を目指しておられます。 (1)小学校への出張授業「トリシマスクール」 (2)たかつき産業フェスタ出展 (3)オープンたかつき・・・市民見学会 (4)高槻市民マラソン協賛 (5)高槻市芸術文化劇場大ホールネーミング「トリシマホール」に決まる 3.工場見学 工場見学前に安全に見学するために、作業服・安全帽・手袋・安全保護メガネ・ワイヤレスガイドイヤホンなど保護具をスタッフの方の支援を得て付けました。
明るく大きい部屋の中央は、大きく広い吹き抜けで、部屋には仕切りも無く、机・テーブルも色々の向きに自由に有ります。机の上にはコンピュータしか無く、仕事をしておられました。 フリーアドレスの事務所だそうです。 我々会員の働いていた時代の事務所は、課・係ごとに机が並び、机の上には、書類の箱、エンピツ等の筆記用具、ソロバン、電卓等が有りました。 明るく・仕切りの無い広い部屋でフリーなレイアウトで驚きです。
3)2階からは1・2階吹き抜けの工場が見えました。会議室も有りました。 4)1階のロビーの奥は、組み立て工場になっていました。 5)工場は、大きく分けて鋳造工場・機械工場と輸送工場の大きな建物が並んでいます。 (1)鋳造工場は、第1鋳造工場から第4鋳造工場まで見学しました。 木型・中子は外注されているようですが、砂詰めから溶解流し込みまで本社工場で行なわれています。 (2)機械工場は、第1機械工場から第5機械工場まで見学しました。 機械工場は、粗削り加工から仕上げ加工まで、組み立て仕上げ工場、試験・性能検査工場まである一貫工場です。 工場見学後、4階の会議室に集合しました。テーブルの上には、水のペットボトルが置いてありました。 質疑が色々有りました。 最後に閉会の挨拶が、グループリーダーの方から有り見学を終了しました。 コロナ問題の非常事態宣言下にもかかわらず、工場見学をさせて頂き、本当に有難う御座いました。 見学後1階ロビーで記念写真を撮って頂きました。
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