令和2年10月 わがまち紹介 日本の歴史遺産が脈動しているまち 訪問・散策 大阪土佐堀・中之島・西天満地区 |
月 日 | 2020年10月15日(木) | ||||||||||
集合場所 | 大阪メトロ淀屋橋駅札出口 集合 | 訪問先 | 中之島地区・西天満地区・土佐堀地区・北浜今橋地区散策 | ||||||||
記 1.中之島
中之島の開発は大坂の陣後、大坂屈指の豪商、淀屋常安によって元和元年(1615年)に始まった。 淀川本流の中洲であることに加えて、大阪湾から遡上する二大航路の安治川と木津川の分岐点でもある中之島には諸藩の蔵屋敷が集中し、全国各地の物資が集まる「天下の台所」大坂の中枢を担った。 明治になると、諸藩の蔵屋敷は払い下げられ、大坂の商業やビジネスの中心としての役割だけでなく、国の重要文化財の大阪府立中之島図書館や大阪市中央公会堂(中之島公会堂)等の文化施設や大阪帝国大学(現・大阪大学)を始めとする学校や病院が市民の寄付などで建設され、近代商都大阪においては情報と文化の発信地でもある。 2.天満
大川を挟んで上町台地の北に位置する天満は、天満砂堆と呼ばれる微高地の南端にあたり、淀川が氾濫しても水没を免れる平地として古い歴史をもっている。 秀吉は天満を船運の拠点にしようと考えており、1598年(慶長3年)には天満堀川が開削されている。 また、のちに船場へ移り、さらに雑喉場・靱といった下船場へ移った生魚商・塩干魚商らも、もとは天満に居住していた。 3.土佐堀
土佐堀町域が大川の分流である土佐堀川左岸に沿って位置することに由来する。 『大阪市史』によると、この付近は豊臣期に土佐商人の群居した土佐座の地といわれ、これによって河川名を土佐堀川と名づけたと伝えられている。 倒幕の立役者"薩長土肥"の4雄藩の一つ土佐藩は、これも商売上手な藩であった。 土佐の鰹を商都大阪へ運び、そこから全国へ流通させた。 その市が立ったのが鰹座。 現在の新なにわ筋と長堀通りの交差点、鰹座橋(かつおざばし)はそのなごりである。 別名土佐殿橋(とさどのばし)とも呼ばれた。 4.北浜
江戸時代の初期から米市場(後の北浜会所 や金相場会所があり、鴻池をはじめとする両替商、米問屋、米仲買が集まる金融の中心地として栄えていました。 土佐堀川に面した一画は、川の眺望が非常によく、舟運にも恵まれ、瓢箪屋、阪本楼、多景色楼、加賀伊などの料亭や料理旅館が軒を連ね、船場の旦那衆が小船で乗り寄せ店に上がる粋な別天地を成していたようです。 NHKで放送された連続テレビ小説「あさが 来た」のモデルは、実在した女性実業家「広岡浅子」とされています。 土佐堀川周辺の中之島・堂島界隈は、各藩の蔵屋敷が立ち並び、各地の米や産物が集まる物流の中心地であると同時に、学問の地としても賑わっていました。 広岡浅子の嫁ぎ先である両替商「加島屋」がこの地にあったことで、彼女のその後の人生に大きな影響を与えたと言われています。 5.今橋
橋名は、元和から寛永年間に、「今あらたに架けた橋」というところから名付けられた。 大坂の陣を描いた絵図にこの橋の名が記されていることから、豊臣秀吉が東横堀川を開削してそれほど経っていない時期に架橋されたとされる。 江戸時代には町橋として付近の町人が管理しており、元禄期には橋長75.8m、幅員5.5mの木橋で、町橋としては規模が大きかった。 東詰で京街道に接続する。 金融の中心地にあり橋のたもとからは尼崎行きの乗合船が運航されていた。 1924年(大正13年)に近代橋となり、1994年(平成6年)に現在の橋に架け替えられている。 西詰北側の高欄に顕彰碑が設置されている。 ひとつ上流の葭屋橋と東詰でV字型に架かっている形になっているが、元は別々に架かっていた。 さて、「今橋」というと鴻池家です。 幕末「日本の富の七分は大阪にあり、大阪の富の八分は今橋にあり」と言われた鴻池家、伊丹で酒造業を始めた初代善右衛門正成は大阪久宝寺町で店を構え、海運業・両替商や大名貸しなど金融業を営みました。 ※01:各訪問地の詳細は、「大阪中の島地区(天満・土佐堀近郊)ガイドノート」を別途 参加者に配布します。 ※02 訪問予定地 @懐徳堂旧阯碑(かいとくどう) A銅座の跡 B愛珠幼稚園園舎(あいしゅ) C緒方洪庵適塾 D栴檀木橋(せんだんのきばし) E大阪市中央公会堂 F大阪府立中之島図書館 C・E・Fは、VG槻輪で平成29年3月16日(木)訪問しています。 G水晶橋 H佐賀藩蔵屋敷跡 ○10大阪裁判所 ○1111蔵のまち天満・菅原 ○12鉾流橋(ほこながしばし) ○13大阪市立東洋陶磁美術館 ○14木村長門守重成表忠碑 ○15こども本の森 中之島 ○16北浜レトロビルヂング ○17今橋碑 ○18里程元標(りていげんぴょう)跡 ○19葭屋橋(よしやばし) ○20今橋 ○21大林歴史館 |