わがまち紹介
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平成25年8月 わがまち紹介
本の宝の宝庫" 国立国会図書館 関西館" :学研都市
月 日
平成25年8月7日(水)
集合場所
国立国会図書館 関西館 受付ロビー
〒619-0287 京都府相楽郡精華町精華台8−1−8
その他
1)館内の説明は、館職員の加藤さんに、長時間にわたり、わかりやすく説明して頂きました。
2)入館には、事前の入館証を得ることが必要で実施しました。
3)小学生以上のお子さんは、同伴者付きで見学の許可を得ました。
4)館内に持ち込み品には寸法制限(B5以下)がありした。カバンはロッカーに預けて入ります。
5)国立国会図書館はホーム・ページで紹介していますのでご覧下さい。
ホーム・ページ:http://www.ndl.go.jp/jp/service/kansai/guide/route.html
天 候
晴れ
記
関西文化学術研究都市は、創造的な学術・研究の振興を行い、新産業・新文化などの発信の拠点・中心となることを目的として、大阪府・京都府・奈良県にまたがる京阪奈丘陵(枚方丘陵、生駒山、八幡丘陵、田辺丘陵、大野山、平城山丘陵)に建設されている広域都市の呼称です。
愛称は「けいはんな学研都市」(けいはんな と略称)とされ、また単に学研都市と呼称されることもあります。また、精華・西木津地区は都市景観100選に選定されています。国土交通省は 学研都市の建設の理念を「産・官・学の連携の強化と、文化・学術・研究の国際的・学際的・業際的な交流の推進」としている。学研都市には基礎研究などの中心となる地域として、文化学術研究地区(文化学術研究ゾーン)が設定されており、開発が進められている。文化学術研究地区以外の地域は周辺地区と呼ばれる。
学研都市は、1994年に「都市びらき」が行われた。
学研都市はバブル景気時代に建設がはじまったにもかかわらず、計画が中止にならずに建設が進められてきた。しかし、2003年には木津地区での宅地開発計画が中止された。学研都市で開発計画が中止に追い込まれたのは、これが初めてであった。ほかにも、大手企業が研究所を閉鎖し撤退した地区や、施設の誘致が進まず空き地が目立つ地区、研究地区から住宅地区への変更・用途地域の変更を検討している地区もある。さらに、2002年には住友金属工業が、2004年にはバイエル薬品とキヤノンが 学研都市から撤退した。計画が変更されている背景には不景気・需要の低迷などがあった。さらに、企業が基礎研究から研究開発に重点を移しているなど、企業 の研究に対する姿勢の変化が原因とも言われている。しかし、学研都市での研究が成果を上げていることも事実であり、今のところ、計画の大幅な変更は発表されていない。 その後2005年あたりから、景気回復や立地要件が緩和されたことなどにより、企業の進出ペースが速まっており、2007年度中までに文化施設を含めた総立地施設数が100件を超えた。
当初は職住一体の街を計画していたが、実際には大阪市や京都市の都心に働きに出る人が多く、両市へのベッドタウンの傾向が強くなっている。2007年4月現在、総人口は約23万人(計画人口は41万人)、文化学術研究地区の人口は約8万人(計画人口は21万人)とのことです。
国立国会図書館関西館
国立国会図書館 関西館は、京都府相楽郡精華町にある国立国会図書館の関西本館です。
東京都千代田区永田町に所在する国立国会図書館・東京本館の蔵書収容能力が限界に達しつつあるため、高度情報化社会に対応した「電子図書館」の機能をも盛り込み、2002年10月に京都府相楽郡精華町の関西文化学術研究都市に開館しました。
国立国会図書館関西館の建設目的は、図書館資料の収蔵スペースを長期的に確保し、21世紀の高度情報化社会における情報需要に的確に対応するとともに、関西地域の大型情報提供施設としての機能を果たすことを目的として計画されました。関西館の建設目的は、以下の2点に要約できます。
1)図書館資料の増加に対応した収蔵書庫の確保
現在の東京都千代田区永田町にある施設(東京本館)の書庫の総収蔵能力は約1,200万冊ですが、資料が年々増加(毎年約100万冊増える)し、平成13年度にはほぼ満杯となりました。貴重な資料を有効に活用するためには、長期的に書庫スペースを確保することが不可欠です。関西館は、こうした所蔵資料の増加に対応する大規模書庫(600万冊)としての役割を担っています。
数年で満杯になるので、2,000万冊に拡張計画を持っているとの事です。
国立国会図書館関西館の書庫は、全て地下になっています。これは地震対策で、地下の方が揺れが小さく書棚から本が落ちない事は、実証済みです。今回の東北大震災でも、東京の国立国会図書館の地上の書庫は被害を受けましたが、地下の書庫からは1冊も書棚から落ちませんでした。
2)高度情報化社会に対応した図書館サービスの提供
情報通信技術の発展やインターネットの出現により多様化し複雑化した国民の情報ニーズに応えるため、最新の技術を活用した図書館サービスの提供が国立国会図書館に求められています。従来の来館中心のサービス方式では、関東地方以外に在住の方々の情報要求にお応えするのが難しく、利用者の方々が直接来館しなくても遠隔地から国民共有の情報資源に対して容易にアクセスが可能となる、いわゆる「非来館型」の利用に適した体制づくりが必要とされています。関西館は、これらの要件を満たす「電子図書館」の機能を備えた新しいサービスの拠点として活動を行っています。
建築家陶器二三雄(とうきふみお)設計の建物は日本建築学会賞を受賞している。彼の作品は、国内外から多く有って応募作品の中から選ばれました。シンプルを基本とした設計で全体を纏められています。
関西館は、遠隔地へのサービスとアジア情報に重点を置いている。国内出版物の国立国会図書館納本冊数が2冊となり1冊が関西館に収蔵される。
紙による収蔵は、長期の保存(何千年も保存可能)でき、国立国会図書館の収納資料は廃棄することはありません。従って全て保存し続けますとのことです。
フイルムや電子データの保存には技術の革新があるとしても現在では限界があり永久保存の媒体とは考えていないとのことです。
資料を収蔵する閉架式書庫は、国内最大規模の自動書庫を採用した。物流で蓄積されてきた自動倉庫技術を応用し、資料の書庫からの出し入れも無人搬送車で自動化された。
書庫内は資料保存のため温度22℃、湿度55%に保たれ、消化設備には窒素ガスを使用されています。
閲覧利用は総合閲覧室とアジア情報室でおこなうことが出来ます。閲覧室の近くにある書棚は背が低く圧迫感がなく、採光は天井からの三角屋根の自然光で落ち着いた雰囲気です。
総合閲覧室には、開架式で日本語および欧米語の参考図書、抄録・索引誌、国内の官庁出版物・法令議会資料、図書館情報学資料、主要な雑誌・新聞、全国の電話帳が閲覧できる。蔵書検索や閉架図書の閲覧請求は閲覧席の端末から国立国会図書館蔵書検索・申込システムの検索でおこなっています。
国立国会図書館のホーム・ページにある蔵書検索から簡単に検索出来ます。東京館にしかない書籍でも、申し込みすれば、関西館に取り寄せて頂き閲覧出来るとのことです。
アジア情報室には、アジアに関連する日本語および外国語の図書、定期刊行物(雑誌、学術誌)、新聞などが開架式に配架されている。また、アジア各国の書誌情報や図書館所蔵、新聞記事名検索データベースを利用できる国立国会図書館蔵書検索・申込システム端末もある。
希望者は、閲覧室のほか研究室の利用も可能である。ただし、同館資料を利用する場合に限られるとのことです。
職員数は127人とのことですが、最新発行の受け入れ管理から古書の修復まで幅広く、日本の本の宝館の感がしました。
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