わがまち紹介
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平成23年12月 わがまち紹介
" 建前(方針)を重んじたまち高浜を訪ねる "
旧吹田村

【その1/5 概要】

月   日 平成23年12月15日(水)
集合場所 JR吹田駅 改札出口
順 路 JR吹田駅 → 旭通り商店街 → 旧屋が残るまちなみ → 旧西尾家住宅 (吹田文化創造交流館)(国重要文化財) → 浜屋敷(吹田歴史文化まちづくりセンター) → 高浜神社 → 建前地蔵跡 → JR吹田駅
その他
1) 旧西尾家住宅では、仙洞御料庄屋屋敷ボランティアガイド 宮辻敏夫さん、岡村昇二さんに丁寧な説明をして頂きました。
2) 浜屋敷(吹田歴史文化まちづくりセンター)では、吹田歴史文化まちづくり協会のガイドボランティアの方々に館内外を説明していただきました。
本当に有り難う御座いました。
天   候 晴れ
 旧吹田村は、水と深いつながりがあります。縄文時代に、現在の大阪平野が河内湾であった頃、海沿いであったことを表す高浜、港を表す「津」がつく豊津 などの地名が今に残っています。万葉集にも詠まれた滝のある垂水神社、地下水がビールの醸造に適しているとされ、アサヒビールが工場を建設したという泉殿宮の逸話があります。
昔から吹田の中心として栄え吹田市発足の地で市庁舎が建てられました。
JR吹田駅から始まる賑やかな旭通商店街を少し南へ進むと、市街地でありながら、今も茅葺きの旧家が残り、歴史的な景観が多く残っているところです。

旧西尾家住宅(国重要文化財)
 内本町2丁目の住宅街の中にあるひときわ目立つ高い塀に囲まれた大きな門構えの家、そこが旧仙洞御料(せんとうごりょう)庄屋旧西尾家住宅です。
旧西尾家住宅は、仙洞御料庄屋を勤めた伝統と茶の湯の精神を感じさせる屋敷です。数寄屋風を意識した主屋、茶道藪内家の指導になる茶室、牧野富太郎の関与が伝えられる温室、著名建築家武田五一が和洋折衷の意匠を試みた離れなど多彩な建物からなり、文化性に富む優れた建築が伝えられています。
当住宅は平成 21年(2009年)12月8日、重要文化財に指定されました。
 仙洞御料とは天皇を譲位した上皇の所領地のことで、ここから皇室や伊勢神宮の新嘗祭(にいなめさい)などに、米や野菜のお供え物の神饌(しんせん)を献上してきました。
西尾家は4、7〜10代が庄屋を勤めたそうです。
 旧西尾家住宅は、仙洞御料庄屋を勤めた伝統と茶の湯の精神を感じる屋敷で、主屋・茶室・離れ・蔵など多彩な建物と風情ある庭園から成り立ちます。敷地は1,400坪を誇り、主屋の延床面積は198.6坪にも及ぶことから、その裕福さがうかがえます。

建前地蔵尊
 旧吹田村は、仙洞御料(上皇の料地:西尾家)、旗本竹中領(幕府陸軍奉行)、旗本柘植領の相給で三方の役人たちが集まる会所があって、高札を建てていた場所だったようです。
その側にあったので建前地蔵尊というそうです。
2010年11月に撤去されてしまいました。

高浜神社(たかはまじんじゃ)
地元では「大宮さん」と呼ばれている。
吹田は昔、次田連の一族の居住地であったことからの訛と云う。
創祀は次田連がその祖神を祀ったことによるとされる。
神社名の高浜は吹田の別名とされる。淀川縁の微高地であったのだろう。
「新選姓氏録」には吹田連(異本では次田連)は河内国神別に記載があり、火明命兒天香山命之後也、とある。神社由緒書きでは吹田連は河内から当地へ移住したとされている。
吹田の東側には天照御魂神を祀る新屋神社が鎮座、また銅鐸が出土した奈良遺跡も近く、相当に古い神社と思われます。
摂津国の吹田連の名が『新選姓氏録』には見えない所から、その頃には吹田連は当地を去っていたのであろう。
吹田連の祖神を祀っていたと伝わるが、秘神ではなく、不詳二座とされているのは、新たな支配者(多分藤原氏)に遠慮したものかも、当地の地主神は天火明命と天香山命と云う。
天平七年(735)行基が石浦神宮寺を建立、この時に当社に牛頭天王を勧請した。また貞観十一年(869)、播磨国廣峰山から山城国八坂郷への牛頭 天王の遷座の際、当時は疫病が流行っていたので牛頭天王に悪疫退散祈願をおこない、小祠を建てて祀ったのを合祀したので、主祭神とされて祀られている。

吹田町役場・初代市役所跡
 旗本・竹中氏の陣屋から吹田村役場、吹田町役場、初代吹田市庁舎となり、吹田の政治の中心場所でした。
その後、済生会病院から現在は民間のマンションとなっています。

浜屋敷
「浜屋敷」は、神崎川畔という立地、高浜町・南高浜町の「浜」という地名をとりいれ、お屋敷を重ねた愛称です。
美しい白壁に囲まれた浜屋敷は、主屋、蔵棟、だんじり展示庫等からなり、主屋にはへっつい(かまど)のある土間や廻り縁に囲まれた座敷、板敷きの台所等が ある。主屋の和室と蔵棟のギャラリー兼音楽室は貸室で一般利用でき、吹田発展伝承室では吹田の歴史や民話をパネルと映像で紹介している。
だんじり庫には、 江戸時代に建造された吹田のだんじりが一台展示され、1年ごとに入れ替わる。「浜屋敷」は吹田市の文化施設で、平成15年、歴史と文化のまちづくりにかかわる文化活動や交流の場として活用することを目的に、江戸末期の庄屋屋敷の寄付を受け、現在の姿に改修し再生された。

大の木神社
大の木さんと呼ばれた泉殿神社のお旅所です。祭礼渡御として西の社の泉殿神社より 大の木さんに行き、祈り踊りました。大木の輪が御神体として有名です。
 また、鎌倉時代の貴族、西園寺公経の別荘「吹田殿跡」の石標があります。

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