← 客室の欄間部分には、古い時代の書や水墨画が飾ってあります。 表装はし直したとのことですが、書画は昔のままとのことです。 → どの部屋も、よく磨かれた天井・柱や建具など、落ち着いた光を放っています。 そこに調度品や日本庭園が調和して格調高さを演出しています。 部屋の仕切りの襖を外せば大広間として使えるようになっています。 |
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書画の欄間/書画の欄間 |
各種欄間/書画 |
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富田の酒蔵と同じ水系の深井戸が屋敷内に5つありました。現在庭に3つ残っています。その内の一つの井戸は、寺であった当時からのものと思われます。 井戸の上には、1つの石を四角にくり抜いた石が置いて有りますが、中は円形の素掘り(岩盤のように見える)のままです。今もその水が庭園の中にある蹲に流れています。この庭園はどのお部屋からも眺められます。 |
← 蹲(つくばい)には、井戸水を引いていて、美しい苔でおおわれています。 これは井戸水だからこそ綺麗な苔が生えるのだそうです。 料理ですが、以下は女将さんの話です。近江牛をまず生のまま自前のタレで食べていただきます。次に名物の金鍋に鶏のスープ(昆布だしも入っています)で「しゃぶしゃぶ」を食べて頂き、最後に雑炊を頂いてもらいます。新しいメニューとして「にぎわい膳」(7.000円/一人)があります。 気軽に楽しんで頂けますとのことでした。 |
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中庭の蹲/床の間飾り |
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中庭の井戸/井戸の内部 |
庭の滝/日本庭園 |
鯉の泳ぐ庭園/庭園内の井戸 |
今回の取材には、「高槻のええとこブログ」の木全さん、岸田さん、「きつつき21」時任さんにも同行して頂きました。 「きんなべ」の先代さんが、当時(約50年前)、宮大工に頼んで時間と労力をかけて、昔のままの井戸・建物や庭園を活かして改修されたとのお話を伺いました。 今も伝統と格式を守ろうとしておられる事を強く感じました。 女将さん自ら広い庭園や部屋を清掃・手入れをしておられるとのことです。 このような事から心のこもったもてなしが出来のでしょう。 いつまでも歴史ある建物を守り、伝統あるお料理をお願いしたいものです。 お忙しいなか、ご主人と女将さんには全館を開放していただいて、取材させて頂き、本当に有り難う御座いました。 追記 料亭ですから料理の詳細な話もお聞きしたのですが、紙面の関係で記載できません。 「きつつき21」(平成17年7月号)や月刊誌「TARU」(Nov.48)に詳細に載っていますのでご覧下さい。 |