わがまち紹介
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平成19年12月 わがまち紹介
"芥川の自然と郷愁に誘われるまちの散策:真上地区"
【 その3/5: 阿久刀神社 】

阿久刀神社は平安時代に建立された古くからある神社です。 高槻市を南北に流れる芥川。郡家・真上境付近で大きく流れをかえる川を背にして阿久刀神社が鎮座しています。 本殿の背後が河川の土堤となつており、氾濫の際には被害をまぬがれなかつたと思われるが、鎭座地の移動の記録はない。 この地は清福寺町にあたり、古代山陽道、母なる河淀川に面した最奥にあります。

神社の鳥居

本殿

祭神については、いくつもの伝承があります。9世紀の系図集『新撰姓氏録』に登場する、養蚕機織にたずさわった調連(つきのむらじ)一族の「阿久太」という人物や、『古事記』が安寧天皇の妃とする「阿久斗比売(あくとひめ)」、物部氏に連なる豪族「阿刀連」の居住地で、その始祖を奉斎した社であったと思われる。
阿久刀神社は平安時代に編纂された「延喜式」(927年成立)に記載されている式内社です。
歴史と格式のある神社です。
この一帯は縄文時代から奈良・平安時代、そして中近世へと続く人々の生活跡が発見されています。古代の三島の政治・経済の中心地だったことが明らかです。当時の三島を支配していたのは、「三島県主(あがたぬし)」一族。この地は県主一族の本拠地であり、ここに鎮座する阿久刀神社はその守り神だった。
いずれにしても、もともと氏の神だったものが、やがて地域の人々がこぞってお参りする村の守り神へと変化していった。

鳥居より本殿を望む

神社境内の東北隅には、神霊が宿ると言い伝えられている「御神木」があります。年代を経たムクノキの大樹で、平成元年(1990)に市の保護樹木に指定されています。 この木には古くから神霊が宿るという言い伝えがあるようで、「和魂(にぎみたま)、幸魂(さちみたま)、奇魂(くしみたま)」と3回唱えると、子宝安産・学力向上・悪病苦難除けのご利益があるといわれています。
大晦日〜元旦には、元旦祭が行われ、「茅の輪」が設置されます。

御神木 ムクノキ

茅の輪(平成20年正月)

「茅の輪」くぐり:茅(かや)の草を大きな輪にしてそこをくぐるというものです。
この「茅の輪」には、邪気を祓う霊力があるとされるからです。
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