わがまち紹介
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平成18年 9月 わがまち紹介
"自然と開発の調和を問う:成合地区"(その3/9)
【 桧尾川 その1/2】

 桧尾川は高槻市域を流れる河川としては芥川に次ぐ流路延長(12.2km)と流域面積を有する。
その水源はポンポン山山塊東部の本山寺南方尾根に発し、神峰寺南方の川床標高120m付近までは平均勾配約10分の1という急流をなして南南西流するV字谷を刻んでいるが、その後は成合谷の北東辺を限る構造線に沿って南東方に向きを変え、平均勾配も80〜130分の1に低下して成合谷の谷底平野を形成する。この間、成合谷北部で府道伏見柳谷 高槻線が桧尾川を離れて右折する付近では東岸の古生層泥質岩の基盤が西岸まで突出しているため、小さな遷急点を介在して、谷を上下2段に分けている。
成合谷の南端で、安満山と紅茸山との間の狭隘部を南北方向に切って淀川低地に顔を出した桧尾川は、そこで急に水路を南東へ変え、安満山の南麓に沿って山手町と萩之庄との境界まで山麓線に沿って曲流したのち、ふたたび流路を南に転じて前島町の南方で淀川に合流している。
桧尾川流路の人工的改変
この安満山南麓沿いに曲流する桧尾川の現流路はほぼ等高線に平行しており、本来等高線を切って流れる性質を有する河川の流路としては、きわめて不自然な様相を呈している。
高槻市は、桧尾川については、1時間雨量50mmには対応済とのこと。
桧尾川も芥川もいわゆる天井川で川床に砂が堆積し、より浅くなるのを防止するため、現在、桧尾川上流に砂防ダムに取り組んでいるところとのこと。

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