6月 わがまち紹介
“阿武山に広がる”
《大阪薬科大学の薬用植物園》
(その8/10)
第二薬草植物園(その3)
→ オオバコ 「大葉子」 漢名では「車前」という。車のとおるような場所にも生育することに着眼したもと思う。果実には粘着性があり、靴などに付着して散布される。葉や花茎には踏みつけに適応できる丈夫な維管束が発達している。維管束の周りには丈夫な繊維が取り囲んで維管束を守っているのである。葉を地面に這わせるようにしていることも、踏みつけへの対応であろう。適度な踏みつけによって生き延びることができる植物である。 子供のころ、花の茎で引っ張りごっこをしたのを思いだす。 |
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↑ メボウキ「目箒」 名称は、黒く丸い種を水侵すると表面がゼリー状にふくらみ、これで目に入ったゴミを取ったから。料理用ハーブ、トマトとの相性が良い。 → サボンソウ サボンソウは、多年草の草本(そうほん)で、根茎は太く、よく分岐して横にのび、表面の色は赤褐色、中は白色をしています。 サボンソウの根茎(こんけい)には、約4%のサポニンが含まれています。 サポニンに共通する性質には鎮咳(ちんがい)去痰(きょたん)作用があります。 |
↓ ホップ ホップはビールにとって大切な原料です。ビールの爽快な苦味や独特な香りは ホップのなせる技。ホップはまるでビールのために生まれてきたような植物な のです。他方私たちの体にも素晴らしい効果を発揮するのです。 ドイツに伝わる話では、ホップ摘みの娘たちは作業にかかると決まったように 生理が早く始まるといいます。また、ホップ農園で働く女性は年の割に肌がき れいだと言われます。これらは、ホップに含まれているフィトエストロゲンと 関連があります。 |
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← 「アマチャ 甘茶」 ヤマアジサイ(山紫陽花)と非常によく似ています(ヤマアジサイの一変種だそうです)。 装飾花は,はじめは淡紫色で,やがて淡紅色に変化します。 葉を乾かすとフィロズルチンという物質が生成されて甘くなります。これを煮出してつくるのが,花祭り(灌仏会;お釈迦様の誕生祝い)で使う甘茶です。子供のころお釈迦さまに甘茶をかけこれを飲んで楽しんだものです。 甘味飲料や加工食品の甘味原料として使われることも多いです。 |