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“ 設立5周年記念行事 ”

【わがまち学ぼう事業】
第1回講演会開催
"すばらしき高槻の歴史・文化財"盛況に開催される!!(報告2)

私たち「高槻市文化財スタッフの会」、「高槻歴史散歩ー槻歩クラブ」、「ボランティアグループ槻輪(きりん)【略称:VG槻輪】)の三団体は共同で、高槻市が今年(平成21年度)4月に公募した「市民協働のまちづくり事業」へ、"三団体共同わがまち学ぼ う事業 −生涯学習とボランティアの勧めー"という事業提案を行い採用され、今回のイベント開催となりました。
三団体で実行委員会を結成し実施していきます。
会員はじめ皆様のご協力とご支援をお願いします。

開催
水野正好先生は、大阪学芸大学を卒業され、滋賀県や大阪府教育委員会、文化庁記念物調査官を経て、奈良大学教授・文学部長・学長を歴任された。
先生のエピソードでは、京都大学不合格により大阪学芸大学に入学するが、考古学の授業が無いため大阪市内の図書館(中之島図書館)に日参し、考古学関連本を書き写して独学を進められた。学生時代より 発掘のアルバイトに精を出し、飛鳥の川原寺発掘現場などに携われた。

会長の開催挨拶
中国の三国志に登場する卑弥呼は、日本の文献では誰に該当するのか? など、未だ謎に包まれている。日本書紀に登場する崇神天皇は、学術上で実在が認められる最古の帝と考えられる。
邪馬台国は中国の書物には記載されていますが、日本国内では記録がない。
水野先生は大和説を明確に説明して頂いた。
邪馬台国所在地論争の争点の一つは、道程・方角の記事にある。不彌国までの各国は遺存地名からその位置が想定され大和説を説明して頂いた。

水野正好氏の講演
水野先生は、数多くの講演やイベント講師を行われています。ソフトな語り口で分り易く・楽しく・おもしろく、古代の魅力を情熱的に講演して下さいました。
水野氏は70歳を超えておられますが、病院の検査結果も健康体の保証付きとのこと。
考古学の話がこんなに面白く話され驚きでした。壇上狭しと動き回られ、身振りも大きく、最近の話題をサラリと入れられ、話に引き込まれ、時間の経つのが早すぎました。

中井均氏の講演
中井均先生は、龍谷大学文学部史学科卒業で城郭遺産の専門家です。
芥川山城は飯盛山城と共に大阪府下では最も規模が大きな城跡で、遺構の残存状態も良好で戦国時代の典型的な山城である。
芥川山城は標高182.6mの三好山に築城されている。東に隣接する帯仕山の方が192.3mと高いが、山頂部がなだらかであるため城郭には不向き で、三好山の切り立った渓谷など、地形を重視して選地されたと推定される。

高槻城については、明治維新時全国に172の城がありその内の1つである。金箔瓦が出土したことから重要なお城であった。

会場風景

会場風景

三者の鼎談


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