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神聖伊吹山の冠雪

かおる会 10期 
緒方 正文  

 かおる会の皆様
   あけましておめでとう御座います。

 長浜の年末は、近年にない豪雪で、平地で1m積もりました。
 30日やっと太陽が出たのでいつも自転車で行けるのにとても行けず、歩いて伊吹山の撮影ポイントに行こうとしましたが、積雪で行けず、辛うじて最大アップで遠くから撮りました。
 31日大晦日も雪が降る寒い年越しでた。
【伊吹山のお話し】
 山は、古来、神とあがめられ、また、祖先の霊がこもるとされた神域です。これは、山の恵みや山からの水の恩恵を受け、ときに豪雪や強風、大雨など、人間のカではどうしようもない自然の猛威にさらされ、山を畏れ敬った原始信仰から始まります。
 日本武尊(やまとたけるのみこと)の神話は、伊吹山の神の性格を表すもので、日本中を征服した日本武尊は、最後に伊吹山の「荒ぶる神」と戦った傷がもとで亡くなります。奈良時代の書物に書かれたこの物語は、都の人々が伊吹山に対して、荒神がすむ近寄りがたい山として認識していたことを物語ります。
このような山であるため、その聖なる山に入り、苦行をして霊力を高めようとした人々が現れました。大陸から仏教や道教、儒教が伝わるとこれらを取り入れ、森をひたすら歩き、山に籠り、岩場や滝、洞窟で修行することで清められ、伊吹山の神仏と交わり、その力をいただいて不屈の行者となります。これが山伏や修験者と呼ばれる人々で、かって伊吹山には多くの山伏が修行に入って神聖な山です。

 今年もどうぞよろしくお願いします。
    お元気で親睦会でお会いしましょう。

令和4年1月1日    


雪化粧の伊吹山

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