かおる会 会員便り
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工大同期八人会から画家誕生
その1

10期  緒方 正文     

 「八人会」は、昭和三八年第10回卒の八人がグループを作り、毎年4.5回集まっている。
卒業後48年間、メンバー全員が夫婦揃って元気で、交流が続けていられるのは、最高に幸せな事だと、いつも話している。
メンバーは神奈川、奈良、和歌山、滋賀、岡山、香川、広島、福岡と各地に散らばっているが、その時に都合のよいものだけが自由に集まることにしている。
 約10年前には3年がかりで四国88ヶ所巡礼参拝をやり遂げ、熊野古道も歩いた。

ここ数年は、メンバーのリーダー役の広島在住の「田村元」が、定年後から始めた絵画(主に油絵)が、所属する「光風会」や各地の絵画展で入選し、東京や広島の美術館に展示されたので、その都度お祝で集まっている。

 香川在住の岩アが、自宅の離れ屋敷を自分で改造し「四国光風庵」を作り入選作を展示し、神奈川の雲井宅を「関東光風庵」として、主な集合場所にしている。
 今回は、10月21日岡山県津山市の「しんわ展」に入選し展示された。
私は翌日福山でかおる会があり、丁度前日だったので、香川在住の岩ア忠平と一緒にお祝いに集まった。
今迄は主に「民具」(古い農具)を題材にしていたが、今回は息子の学生時代の剣道具を画いた。
 工大機械卒の技術屋が定年後画家を志し、本人の努力で(メンバーの応援も励みになったようで)遂に隠れていた才能が開花した。
メンバーは、田村以外芸術的才能はないが、素人感覚の遠慮のない批評が、彼を刺激し、最終目標の「日展」入選を目指して、現在創作に打ち込んでいる。
入選を重ねる度に画家の風格が出て来たので、我々グループでは「画伯」の愛称をつけた。
 日展入選で評価が上がり、作品が高額で売れるようになれば、我が八人会は万々歳だと、メンバー仲間で冗談を言っている。

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