下野だより〜麦秋の頃
不順な天候、不確かな世情にも関らず、下野の地は夏に向かって確実に時を刻んでおります。 世に知られているか否か。栃木県の農産物の内、「大麦」それも二条大麦に分類されているビール大麦の生産量が22年間ほど全国第一位を誇っている由。 産地としては、むしろ県南の小山市や佐野市に偏っているらしいのですが、我が県都・宇都宮市にも細々と作付されていて、水稲の植え付けが終わった今も黄金色の絨毯が所々に見られます(写真・1)。 時は今、当に"麦秋の頃"であります。 我が農園では、春から夏にかけての野菜が蠢いておりますが、何と言っても雑草の勢いが強く、200坪くらいは有ろうかという借り畑で(管理者は)悪戦苦闘を強いられております。 何度か、速報致しましたが、春寒の所為か未熟な為かダイコンの発芽が遅れたり、トウモロコシの苗の育ちが不ぞろい。ケチッて安物を物色した茄子、トマトなどがいじけて仕舞って大きく育たない、などため息ばかり吐いております。 「捨てるカミあれば拾う神」の譬え通り、苦心して越冬したタマネギだけが安堵出来る出来栄えでした。 平成19年、入院中に同室のプロのお百姓さんに教わった"教訓"が今も生きている、と言ったところでしょうか。植え付けた苗52本中、収穫に届いたものは50個でした。 そんなこんなの苦労の跡を写真に示します。ご笑覧下されば幸甚です。 追記; 写真の中でお分かりだろうか、畝の間隔を広げて作ったので小型耕運機の運行が楽に出来るようになった(写真・4)。 昨夏の手入れ不足の所為で土地が荒れていることや、早くも雑草が跋扈し始まっている様子が読み取れる。 写真・6には、ダイコンの試し掘りを示す。蛸の足のようになっているのは、今年初めて作付けした品種で、土の耕し方との相性が悪かったらしいが後ほど掘った物には少なかった。食味はこの品種の方が優れていた(負け惜しみではなく・・) 記 谷口 啓治
平成30年6月3日 |
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写真01 |
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写真04 |
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写真06 |