かおる会 会員便り
前の便り目次次の便りへ

キミ死にたまふことなかれ

6期  谷口 啓治   

 我が妻のことであるが、元気印が取り柄であると思っていたが、齢・70ウンサイを超えてから俄かに"病弱"になった。
大きな病気は、平成27年秋の膵臓がん発症であり、それまで血糖値が気になって掛っていたホームDr.から県内の大学病院を紹介されて急遽入院。
当初は、胆管がんの疑い、と言うことで(直前に、かの有名な女優が同病で亡くなったが、あんなベッピンではないし「まさか!」と思っていた)検査を重ねたところ、膵臓がんであり摘出手術を要す、と言われて年末までに実施・入院。
幸い、無事に退院して丸一年 抗がん剤などを服用したところ、転移もなく、「大丈夫!」と太鼓判を押された。
並行的に、従来の血糖値対応をしてもらい消日していたが、昨・29年秋に至って糖尿病クサイので入院して検査、という事になった。
 病院食に耐えながら調べて貰ったところ、まぎれもない糖尿病であり、悪い事に罹患確度が低いT型(インスリンを自家製造出来ないタイプで、インスリンを外部供給する必要あり)であることが分かった。
入院中に、今後の各種生活様式を教わったり、栄養指導をされたりした後に無事退院することが出来た(今年一月初め)。
その後、膵臓がんの予後検査や糖尿病の具合のフォローに通院していた(両方とも同じ病院の別科が担当)。
 1月末の或る日、診察待ちの際に椅子から転落、右大腿骨上部・骨盤側を骨折した。
7cm.Lのネジ二本で固定されて又もや入院。
X線を見ながら骨折部の状況ヨロシ、と退院させられ(空き部屋待ち多く、傷の癒着まえ、歩行訓練なし)た。
帰宅後歩行訓練のリハビリを別の外科医院に委託、大方は介護保険の適用で賄えるが、訪問看護師(週一)、ヘルパー(週三)それに特殊ベッドのリースを支払うとフルアップするので、リハビリ分は医療保険で支払う事にしている。
独りで歩行し、日常の用足しが出来るまでは 小生が"益荒男家政婦"でがんばる事になる。
現役末期にのべ10年の単身生活を経験しているので大体のことはOK。
三人娘の内 上のふたりがクルマで20分範囲に住んでるので、それぞれ家業、自分の勤めを犠牲にして大いに面倒を見て呉れて助かる。
経済問題は、町工場のリストラで鍛えた腕?でやりくり中。
笑えないのは、昨年末にオナゴふたり、二台のクルマにダブル追突された保険金が充当出来て まさに身を削っていることかなァ

 後は 細々とやるしか在りません。
 「君死にたまふことなかれ・・・

家のおきてに無かりけり  」

     平成30年2月末頃 税務申告に追われながら、近況まで
                  平成30年2月26日





前の便り目次次の便りへ