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かおる会 会員便り


 " 下野だより ” 

6期  谷口 啓治   

 台風12号の襲来やら、引き続く地震の余波に驚かされつつ 今年も秋の到来である。寒さが早すぎるように思っているが、齢のせいかも分らない。
去る日、あかがね会総会において、長寿の祝いをしていただき面映ゆい思いをしたばかりである。

 秋蒔きの菜ものが、発芽が良くなかったり苗の生育が思わしくなくて焦っているが、大根が嫌々ながら大きくなりつつあり、昨年よりもましなタクワンが期待できそうである。
今夏の話題の主であったゴーヤ(にがウリ)は、近年稀なる豊作てあり 苦みの少ない品種に当たったこともあってご機嫌で食した。

そこで はまってしまったのは、「たまり漬け」作りである。
日光の商店が市販している「たまり漬けの素」なる醤油紛いの調味料を購入、メーカーのレシピにはないがゴーヤを使う。
長手方向に真っ二つにした上、スプーンを使って種などを取り除き、約5mm厚さのかまぼこ切りにしたものを広口瓶に入れる。
たまり漬けのレシピには、ビニールの袋に「・・・素」と一緒に入れて揉む、とあるが面倒ゆえ瓶に入れて"ユッサユッサ"と瓶ごとゆするだけ。
半日もすれば充分にいただける。
(隠し味的に、日光トウガラシや、茄子とキュウリなどを混ぜると グーであるし、ニンジンなどもOKである。
但し、トウガラシはあまりたくさん入れない事が肝心。
) この漬物の具は、なんでもござれの様であるから今後考案して特許を取ることにしよう。

 閑話休題  団地から我らが農場へ下りる坂道の入り口に、今年もアケビがなり始めた。
写真1に、アケビの蔓が天に向かっているサマをパチリ。
写真2には、望遠を効かせて アップ。
更に、地上高4〜5mほどの所になっているアケビの実の様子を写真3に示した。

 この頃の子供は、滅多に山遊びをしない上に野生の"食物"にはとんと興味を示さない。
数年前までは、うら若きママたちが「実には興味がない、蔓が欲しい」と、盛んに蔓を引きずりおろしているのを見かけたが、手工芸ブームが去ったのか最近では見なくなった。
代わりに、植木職人が植木の枝を矯めるのに利用するため、「取らせてくれ」と言って時々伐採している。

 また又余談になるが、筆者が中学生の頃(S24〜26)には「椎の実」をフライパンで煎って食べたり、ナントお蚕さんのサナギも煎って食べていた。
イナゴ(稲子?)も絶好のタンパク源だったように記憶するが、今年はイナゴが大分増えて来たようで、稲作の方法が変化しているらしく感じられる。
 写真に見られる背の高い木は山ザクラであるが、奥の方には前記の「椎の木」や山栗の木が自生していて、落ちた栗の実だけは早朝に持ち去られるのが常である。

 前後するが、周辺の田んぼの稲刈りは今月の最初の土・日に終わった。良からぬ(?)魂胆があるのか、下司の勘ぐりか、コンバインに乗っかったお百姓さんの顔が例年よりも明るかった。
2011年10月9日紀す    


追記:現役時代のOB会のホームページにも搭載しています。


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