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木子房二郎 ダイバー認定(Cカード取得)奮戦記!!

プールのダイビング  それではとダイビングスクールの中でも定評のあるYMCAは、一般の商業主義と異なり、わが国で最初にScuba-Divの技術を導入しただけあって、米国PADI方式を忠実、厳格に実行する充実した内容で、日程も多く、費用も倍だが、ボケ始めている老人には反復練習が肝要と納得し申し込んだ。
勇躍、一週間の大島合宿に出発、一行は、生徒5名にDiv 記録2000本の男性ベテランインストラクターと女性インストラクターが付き添う。
合宿先の野田浜の海岸には、青と白に彩られた潜水旗が翩翻(ヘンポン)と翻り、今日もダイバーがいることを示している。
着くや否や、ウエットスーツに着替え足ひれとシュノーケルを着用、ホテルの4m海水 プールで基本練習、25m素もぐりの繰り返し4Hr,きついなあ、夕食後休めると思いきや 22時まで講義、Scuba-Divingのもとは、1943年にフランス海軍クストー中尉とガニャン技師が自動式呼吸装置を発明、後に、アクアラングの商品名で広まり、計器類の進歩と相俟って1970年に水中浮力の調整できるB.C(ベスト)が発明され、米国海軍が多用したそうである。
わが国に入り始めたのは、駐留軍がレジャーに持ち込んだようで、認定証は1980年頃からだそうだ。
講義なんてたいしたことはやらんだろうと高を括っていたのに歴史からはじまって、安全潜水十戒、マナー、装備取り扱い、潜水の物理、生理、天候、海洋生物、潜水信号,事故の対処、救助法、潜水計画、例えば、潜水深度30mに達すると絶対圧は4気圧、肺は、1/4に圧縮され急浮上すると4倍に膨張し破裂することになり浮上途中で減圧しなければならない。
減圧する深さ、時間などは携帯コンピューターで算出する。
潜水圧縮と浮上膨張をくりかえすので、種々の生理現象、潜水病になる危険性があり避けなければならない。
数々の事故例などは、全て、命にかかわることなので居眠りを決め込むわけにはいかなくなった。
次の日も海水プール4m深さで午前、午後計8時間、ウエットスーツ、フル装備で、潮漬け、身体がふやけそうだ。
特に、足ひれ、メガネをはずし肉眼で潜るのは塩水が目に沁みる(写真)。緊急時の対処法のトレーニングの一貫だそうだが、よくやらせるよ。
そして、また、夕食後、4時間の講義、このパターンは、6日間続くのだ。
YMCAは、真面目だなあ、あきれたよ!

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