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暑さを吹き飛ばす「小笠原父島旅」


第2期  木子 房二郎



  さて、皆さんそれぞれ頑張っておられる様ですね。
今年(平成15年)、2週間位、Europe旅行をと思ったのですがテロ、SARSなど、何かと物騒なので、国内をInter netで探していたら、もともと海が大好きなので「小笠原父島旅行」を計画、7月の初めに一週間楽しんで来ましたので旅の所感を記すことにしました。
  次回は、30-50Kgのカンパチ、マグロ、オオハタ、などを狙いたいと思っています。ダイブは、Great Barrier reef,Fijiと比べ多くの大きな魚が見られます。
また、むらむらと血が騒ぎ,世界共通のスクーバーダイビング、C級ライセンスを取るため、8月末、大島に6日合宿します。
まあ、これが最後のチャンスと思ってやれることはやろうというのですが、いつまで持のやら・・・・。

小笠原(父島、南島)旅行所感

 小笠原とは、太平洋の広大な海原に点在する約30の島々の総称である。
東京から南南東へ約1.050Kmに位置する主島の父島は、面積24.5Ku、人口約2千人を数える最大の島であり小笠原の中心地である。
島は、海底火山の隆起によってできたために、全島が山がち、海岸線の多くは切り立つ断崖で平地は、極めて少ない。
小笠原は、日本列島はもとより他の諸島からも遠く離れた「海洋島」であるため、小笠原にしか見られないという固有種の動植物が生息する。
海には鯨やイルカ、青海亀、大型回遊魚や熱帯魚など、その種類は、壱千種におよび東洋のガラパゴスとして知られている。
Whale watchingの時期は、5月初め迄といわれ、今(7月)は、小型のマッコウ鯨が、近海に散見される程度である。
青海亀は、産卵の時期を迎えており、夜間、海岸に上陸した形跡は認められるが、産卵の場面に遭遇するのは難しそうだ。
それにしても、小笠原は遠い、高速船が導入されたといっても時速22ノット(約40Km)で25時間半を要し、船中一泊となる。
これでも、平成八年までは、38時間を要したというから驚きだ。
隣接する無人島の兄島に空港建設の話があるが、定常的集客率確保の可否、飛行艇の採用に対しては、島の建設業界が、例のごとく利権がらみで異を唱え、何時まとまるか判らない。
二年後には、時速60Kmの高速船建造の話はあるが、7.000ton級の巡航速度として30ノット強というのは軍艦並であり、Diesel EngineではなくWater jet Engineが採用されるのか、基本設計すらできていないという。
いずれにしても、絶海の孤島である。
第二次世界大戦時、多くの将兵が玉砕した硫黄島は近い。
島の各所に、当時の戦跡があり、これらを巡るツアーもあるが、南の島に散華した兵士を思うと辛く、参加する気持ちにはならなかった。
前ブッシュ大統領も撃墜され、洋上で僚艦に救出されたそうである。
船便は、5日〜6日に一便で、これを外すと9日の滞在を余儀なくされる。
不便ではあるが、これ以外の交通手段はない。
しかし、これが、自然環境の破壊されない所以かもしれない。
6月〜8月一杯は、海は比較的安定しているというが、それでも、船に弱い人は要注意、荒れる時期は、食堂の利用客は激減するという。
NHKが6月に放映した父島の家白蟻は、戦後、米軍が持ち込んだものだが、その被害は甚大で、もはや、手がつけられない状況という。
6月の一時期、夕刻、外灯などに雲霞のように群るのを懸念したが、幸い、滞在中は一匹もお目にかからず、蚊にも刺されなかった。
従い、夜な夜な跋扈する白蟻駆除のガマカエルは、手持ち無沙汰の様子であった。
 連日、好天に恵まれ、家族3人、チャーターボートで無人の南島観光、父島一周、ポイントを変えてシュノーケルダイブと釣りを楽しみ、島内と海側から父島を楽しんだ。
今回は、入門編、次回の課題は、30Kg〜50Kg級の地魚、回遊魚の大物釣りとスキューバーダイブへの挑戦である。
未開の海は、透明なコバルトブルーだ。
特に、南島の鮫が池、扇池、父島、Jhon,Jiny−Beachの紺碧の海は、心身ともに透き通るコバルトブルーに染まり、溶け込む様な錯覚を覚えるほどである。
Bonin-Blue(無人青)と島人は呼ぶ。
この青は、Fiji,Great-Barrier-Reefでもなかなかお目にかかれなかった。
そして、I think to myself, What a wonderful Bonin-blue islands (しみじみ思う何て素晴らしい青の島)と・・・・

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